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カチャカチャと空になった食器を洗っていく。ゆっくりでも全部食べてくれたから一安心だ。お昼はうどんで夜はまたお粥にしよう。
メニューを考えつつ、洗い終わった食器を片付けて部屋へと戻った。


「薬飲んだ?」


「っけほ…はい――名前くん、」


「?」


「……あの」


ぎゅっと俺の手を握って、俺をベッドへと引き寄せた。それに応えるように屈んで目線を合わせてやる。


「一緒に…寝てくれませんか…?」


「………」


はあ、と苦しそうに息を吐くテツヤだが、ただでさえエロいと思っていた俺の頭の中では別の意味に変換される。顔は赤くて目は潤んでいて、息は浅い。


「名前くん……?」


「ああうん」


ギシ、と覆いかぶさって、顔を近づける。


「ん…っ…―」


そしてちゅっと触れるだけのキスを落として理性を繋ぎとめた。


「煽るな馬鹿」


「……煽っ、てません―」


「そう」


ぎゅうっといつもより弱い力で腕の中に潜りこんで来たテツヤ。そっと片手を背中に回してやって布団をかけた。


「あっつ。大丈夫?」


「…名前くんが居るので、大丈夫です」


「こら、テツヤ」


「おやすみなさい」


胸に顔を押しつけて、さっきより密着したままそう言われた。けれど、生殺しもいいところだ。


「……おやすみ」


治ったら存分に可愛がってやらないとな。




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