▽17日 「苗字、生きてるか」 「息はしてる…」 お昼、ギリギリまで寝てから大学に来たわけだが、講義の内容なんて入って来なかった。今更、休めばよかったと後悔してたりする 「あー、まあ、それで覚えてんのかよ、昨日」 「微妙……友達と軽く飲んで帰るつもりで楽しんでたんだけど…すっごいテンション高い奴が2次会?かで店に来てさ…絡まれて、、なんだったかなあ」 「おいそこ大事だろ」 「…あ、かずなりっていうのは覚えてるよ。テンションがほんと凄かったから」 「そうかよ――………ん?」 「なに??」 「なんかどっかで…――」 そのとき、ピコンと俺のスマホから音がなった。火神が悩んでいるのを横目で見ながらポケットから取り出す。テツヤかなあ 「あれ、なにこれ」 「?、なんだよ?」 メールが届いたのだけれど、高尾和成という見知らぬ名前が表示されていた。あれれ、かずなり…?かずなりって読んだりする?やらかしたなあと文字を辿れば内容はこうだ ‘ヤッホー!名前ちゃん俺のこと覚えてる??勝手にメアドいただいちゃいました!いや〜昨日はいきなり脱ぎ出すからマジびっくりした。そんときの真ちゃんの顔…ぶふっ…いいもん見れたわ!また飲もーな!!あ、名前ちゃん黒子とデキてんの?’ 「………火神、高尾和成って知ってる?真ちゃんって?」 「緑間だろうな…………知ってっけど、やめろよ、巻き込むんじゃねぇぞ。全部昨日のお前が悪いからな」 「…………真太郎いたっけ」 「そこかよ?!って名前で呼んでんの…?」 「…真太郎っぽいから」 「やべぇ意味わかんねぇ」 「………さて」 高尾くんになんて返信しようか ← / → |