休日なのに今日も忙しく、疲れ果てていた俺は直ぐに眠りの世界へと旅立っていた―が、ほんの少しの息苦しさで意識は覚醒する。


「───…?」


「おはよう」


「おはよう、ございま…っ─?!」


ひんやりと眠気覚ましには丁度いい冷たいものが横腹を往復して、体が強張る。ちらりと見たそこははだけすぎている自分の姿。さっきのはたぶん、恭弥さんの手だ。だって彼、俺に跨がっていますもの。


「な……にしてるんですか」


「明日で最後だからね」


「は…?」


「僕に惚れなよ、名前」


ひとつひとつ、彼の綺麗な指先が彼のパジャマのボタンを外していく。
誰か夢だと言って。恭弥さんは並盛の秩序なんだ─。

しかし、俺も健全なただの男だった──。目の前で普段きっちりとしている彼の風紀が乱れていくのだ。堪ったもんじゃない。
そういえば最近抜いてないなあ、エロいんだよハゲ。ほら、勝手に恭弥さんの背中に手回してるし。この人男なんだけどな。美人だからなんでもいいか、もう知らねえ


「…触っていいなんて言ってないよ」


「えっと…触ります。ごめんなさい。もう無理そうなんで。恭弥さんが悪いです」


背中から腰、腰から下腹部、ギリギリの所を何度か撫で回した。きわどい場所にあたる度彼の体が跳ねて、俺の心臓も跳ねる。さっきはだけた彼の白い肌にも視線を奪われ、吸い付きたくなった。


「っ……」


「うわ、感じてるんですか、恭弥さん」


「往生際が悪いな…咬み、殺すよ──…っ!!!?」


「の割に固くなってますけど、ココ」


ズボンの中に手をいれて、下着の上からソレを撫でた。

きっと俺は意地の悪い顔をしているだろう。でも今は、この流れに従うことにする───


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