「ちゃおっス」
「リボーンさん、と小動物御一行?」
「なっ!てめぇ10代目を誰だと!!」
「ご、獄寺君落ち着いて!!リボーン!やっぱり帰るぞ!ここにヒバリさんはいないって!苗字さんにも迷惑だし!」
「そうでもねーぞ、な、苗字」
わいわいがやがや。俺の今日の風紀の仕事は終わって、束の間の休息をと帰路を走ってきたのだ。だというのに、よく見知った御一行が表札前にたむろっていた。やめてくれよ、群れるなよ…俺咬み殺されるじゃ済まないじゃないか。これは死活問題である。
「恭弥さんなら、まだ学校だと思いますけど」
「んなこと知ってるぞ。だから来たんだ。お前、どんな手使ってあの雲雀を手なずけたんだ?ツナも知りてぇって毎日駄々こねてうるせーんだぞ」
「サラっと嘘つくなよリボーン!!お前が知りたいだけだろ!」
「いえ10代目!ここは是が非でも聞くべきです!!あの野郎をぎゃふんと言わせてやりましょう!」
「はは、それ面白そーだな!聞こうぜ、ツナ」
「ちょ、二人とも何言っちゃてんの〜?!ヒバリさんに立てつくのはやめた方がいいって〜!」
「で、どうなんだ?苗字」
どうもこうも、話が見えない。第一向こうが一方的に近付いてくるだけで、恭弥さんを手なずけた覚えなどないのだ。だから俺は内心焦っていた。こんなときに彼がきたら…と。
「ねえ、君達何の群れだい?」
「ゲッ、」
「ひいいヒバリさん出たー!」
「噂をすればってやつだなー」
「きょ、恭弥さん…どうしてここに」
「パトロールだよ。近頃物騒だからね」
ジャキン、
しっかりと握られているトンファーに視線が集まる。
やべえわ。
殺気だらけっすわ。
「ちゃおッス雲雀」
「!、やあ、赤ん坊」
「わりーな、風紀委員が普段何してんのか苗字に聞いてたんだ。一通り話は済んだから俺達はもう退散するぞ」
「なんだ、つまらないな。まあいいよ。名前、僕はまだ仕事が残ってる。くれぐれも群れないように」
「は、はい」
え、リボーンさん。と全員の心がひとつになった。これはこれで助かったのかなあ
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