*ツナ姉パラレル小説の「ベル君の場合(名前変換して読む場合はこちらから)」その後の二人。読まなくても読めるけど、読んだ方が良いのかもしれない。
■ある日
「あれ、ソラ姉。携帯なってる」
「良いよ。どうせベル君だからほっとけば」
「ベルフェゴール? じゃあ尚更直ぐ見ないとダメじゃん!」
「どうせどうでも良い内容だから平気だよ」
「……そんな、彼氏のメールどうでも良いとか……」
「いやいや、付き合ってないよ(携帯取る)」
「……」
「ほら、どうでもいいのだった。見て良いよ」
「み、見ちゃダメだろ」
「いや、向こうも色んな人に見せて欲しいはず」
「ええ?」
「From:堕王子
Sub:討ちとった
本文:カスザメ先輩www
(眠りこけてるスクアーロの顔に落書きした写メが添付されてる)」
「うわあ、どうでも良い! っていうか、登録名が酷い! 直せよ!」
「でしょ。っていうか、堕王子は真実なんだから仕方ないじゃないの」
「まあ、良いけどさあ。返信しなよ」
「どうしろと」
「わ、分かんないけどさ」
「……えーと、じゃあ。なんてことしてるんですか、せっかくのイケメンがだいなしじゃないですか。送信」
「まあ、それが無難なのかなあ」
■別の日
「ソラ姉、携帯鳴ってる。怖いから取って」
「ベル君からメールだから良いよ」
「ええええ!? 普通彼氏からのメールに着信アリの着メロ設定する?! 酷いな!」
「だから付き合ってないって(携帯取る)」
「……またスクアーロ?」
「……かっわっ!!!!」
「え」
「可愛い! 見てみて見てみて!」
「え、何。何なの」
「From:ベル君
Sub:ぷにぷにマーモン
本文:マーモンのほっぺはぷにぷに〜♪
(顔ぶにぶにされているマーモンの写メ)」
「可愛いな!」
「可愛いよね!」
■違う日
「ベル。携帯が鳴ってる」
「おっ、ソラじゃん」
「沢田ソラの方からメールなんて珍しいね」
「あいつ、素直じゃないから」
「ベルちゃんが変なメールばっかり送るからでしょ。恋人へのメールならもっと可愛い物を送れば良いのにぃ!」
「うぜー、ひっこめオカマ。あいつは恋人じゃねーし」
「ならその紛らわしい着信音変えなさいよ。バックストリートボーイズのAs Long As You Love Meなんて、めろめろな歌詞の選んでおいて何よぉ」
「うるせえし。別にコール音に意味なんてねーし(携帯取る)」
「アタシにも見せて見せて」
「おい、ざけんな。返せ」
「From:ソラ
Sub:桜が満開です
本文:皆でお花見中です。桜がとても綺麗です。
(団子の写メ)」
「何でお団子なのぉお!?」
「あいつ馬鹿か。桜撮れよ」
■他の日
「ベル、携帯鳴ってるよ」
「ソラちゃんでしょ」
「なんで分かんだよ。うるせーぞ、オカマ」
「だって着信音がバックストリートボーイズのStraight Through My Heartなんだもおん。ベルちゃんったら、お・と・め♪」
「死ね(携帯取る)」
「From:ソラ
Sub:快晴です
本文:皆で海水浴です。海がとても綺麗です。
(かき氷の写メ)」
「海撮れよ」
■とある日
「From:ソラ
Sub:秋です
本文:皆で紅葉狩りです。紅葉がとても綺麗です。
(団子の写メ)」
「From:ベル君
Sub:Re;秋です
本文:紅葉撮れよ」
「From:ソラ
Sub:Re;Re
本文:紅葉を送ったらベル君満足しちゃうじゃないですか」
「From:ベル君
Sub:Re;Re
本文:なにそれ喧嘩売ってんの?」
「From:ソラ
Sub:Re;Re
本文:いつか一緒に行きましょうね」
「From:ベル君
Sub:Re;Re
本文:うん」
「いやああん!もう! ベルちゃんったら可愛い!」
「画面覗くな、死ねオカマ」
(2011.07.07)
←