短編 | ナノ 2/13(火)


ヒラオカさんが出かけていった。勿論、会社に。
俺は暇を持て余してヒラオカさんのベッドに寝転んでいた。暇ではあるがこの時間も有限だ。明日か明後日にはこの部屋を出なければならない。
それからどうするべきか。

考えるのも億劫で俺は寝返りを打つことに意識を向ける。



そういえば、どうしてヒラオカさんは俺がチョコレートを好きだって知っていたのだろう。
どうして俺を拾ったのだろう。

たぶん問掛ければ『なんとなく』とかそんな呆れた返事が返って来るのだろうけれど。明日なら聞いてもいいんじゃないだろうか。


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