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キラキラ(仙行仙) [ 124/196 ]


水面に光が反射して綺麗な色を作る。
「色」でくくることなどできないようなその美しいものを、汚すことができる者なんていない。

触れることすらできない光。自分にとって彼はたしかに輝いた何かだった。




汚したくないと思ったし、汚すことすらできないだろうとも思った。
綺麗すぎたから。


たぶん、口に出したら笑われるだろう。何だ、こんなおっさん捕まえて、なんて。



「仙石さん」

「ん?」



例えばこうして二人で絵を描いていても、自分の見ているものと彼の見ているものは違うんじゃないかと思う。

それに気が付いた時、無性に触れたくて、肩を抱き寄せた。


「行?」



触れれば、汚れてしまうような気がして、
汚すことなんてできないようにも思えて、

ただ、触れることで確かめた。







触れた後で仙石は、水面の輝きはお前みたいだと呟いた。


(違う、アンタみたいなんだよ)




眩しくて、目の眩むような笑顔だから



‐END‐
久しぶりの楯に撃沈しましたすみません

もう仙行でも行仙でもいいよね。寧ろ仙行仙だよね(え)



箱庭の箱
キラキラ



07.12.22

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