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理由(仙←行) [ 122/196 ]




だから、どうして


そんなに構うんだろう





「如月」





その声が自分を呼ぶことに違和感を感じなくなったのはいつからだろうか。そう昔のことではなかった筈だけど
先任伍長はニカリという擬音がとても似合う、屈託のない笑みを浮かべている



何故

口から滑り出そうになった言葉


何故、構うのか



何故、俺はこの人の傍にいたいと思ってしまうのか




……わからない



ただ、その笑みを見ればひどく安堵して、こんな日常があればそれだけでいいのに、なんて思いが頭を過ぎる
だがそれは叶わない


俺が、全て壊す

この人の信用も、何もかも



それでもいい。そのために俺は此処に来た


だけど、どうしてだろうか





「……せん、ごくさん」





そのことを考えるだけでひどく胸が締め付けられる。そんな感情、なかった筈なのに
生み出してはいけなかった筈なのに




あの人が死ぬのは嫌だ

あの人が悲しむのは嫌だ


あの人が、自分をどう思うのかがひどく気にかかる




その瞳が、その唇が、何を紡ぐ?




裏切り者、か








だけど、
少しだけでいいから信じていてほしい

そう思うのはただの甘えに違いない




―END―



……あはは(もう笑うしかない模様)
何かもう色々と駄目な話で…

しかも原作見ないで打ったからかなり矛盾があるかもです。あ、そこ照らし合わせないで!!


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