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寝ないで待つよ(ルークラ、学園物) [ 107/196 ]


・学園パロしてます











「……委員長?」

「なあに、ルーク?」



にこにこと笑みを浮かべた可愛らしい年下の委員長を見て、続いて彼女の持つ赤い服を見やる。



「あ、これ?ルークに似合うと思って……サンタさん!」



「………」


「あ、ダメよ。着なさい。委員長命令です!」

「それを着ることと風紀委員の仕事に関連性はありませんよね、ミルク委員長」

「むぅ〜いいから着なさい!」



それでもワガママを言う彼女が珍しく、可愛らしいものだから、言うことを聞いてしまうのだ。



「……リーレたちには着せないんですか?」

「ちゃーんと用意してあります」



まあ、ライナ・リュートと二人っきりのクリスマスを過ごそうとしないだけいいか、とルークは思った。



















――午後十一時。

クリスマスイヴも後一時間で終わる頃、ルークはサンタクロースの衣装のまま、とある部屋へ来ていた。




「クラウ」




囁くように呼んだけれど、返事はない。


それもそのはず。彼はベッドで丸くなり、猫のように眠りこけていたのだ。


「ん………」


たしか生徒会は養護施設でクリスマス会をやると言っていた。
おおかた、張り切るシオンにこどもたちをけしかけられたのだろう。面倒見が悪い訳ではないから邪険に出来ず、いつまでも懐かれ続けるのがいつもの彼だったから。



「お疲れ」


ぽんぽんと頭を撫でてやると僅かに身じろぐけれど、目覚める気配はない。


せっかくのクリスマスイヴに一緒に過ごせなかったなんて、とまるで女子のようなことをちらりと思ったけれど、誰も知らない無防備な表情を独占できるのは自分だけなのだと思えば、気にならなくなる。

目が覚めたら一番に「メリークリスマス」と言ってやろう。きっと散々言い合った後だろうけれど。



だから、それまで……寝顔を見ながら、待っていることにしよう。


そう、ルークは微笑んだ。





―END―



意味不明でスミマセン

ルークにはサンタ服が似合いそうだなとかちらりと思っただけの話(え)


コトノハ様
寝ないで待つよ



07.12.31


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