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毎日三食(シルライ、学園物) [ 57/196 ]

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・学園パロです
・卒業ネタ?
・同い年か、シルが一個下っぽい

・相変わらず短いぜ












卒業したら、もう会えなくなるから。

だから、こんなに悲しくて、寂しくて、胸が苦しいんだ。




「ライナさーん」

「……何だよ。俺、眠いの」



こうして教室に押しかけて一緒に弁当を食べるのもあと数回。
無理矢理一緒に帰って別れ道で泣きたくなるのもあと数十回。



卒業したら、僕はひとり。


きっと貴方を思い出す。





「…………合格、おめでとうございます」

「ん?ああ、サンキュ」

「近いですよね、ローランド大学って」



時々でいいから、遊びに行ってもいいですか?

言いかけた言葉を飲み込む。



「………毎日、」


食事の度にこうして向かい合えたらいいのに。
女々しいかもしれないけれど、そう思う。朝も、昼も、夜も。

「さようなら」を言わなくて済めばいいのに。






「いや、それはウザいだろ」


考えているだけのつもりだった言葉はいつの間にか声になっていたらしく、ライナが顔をしかめて言った。


「そう、ですよね。すみません…」



「朝も昼も夜もってのはなあ……お前昼は外で食ってこいよ。そしたらいい」


「はあ……そうしま…――え?」



慌てて聞き返そうとしたけれどライナはもう何も答えてはくれなかった。







(これって一緒に住んでもいいっていうことなのかな)



心臓が激しく鼓動して今にも止まりそうだ、とシルは思った。









(というか、ライナさんは僕のことが好きなんだろうか。今のはプロポーズなんだろうか。というか、僕が今プロポーズしてライナさんが答えたんだろうか)




ただひとつだけ確かだ言えるのは、そんな真っ赤になったシルを悪戯っぽい笑みを浮かべながらライナが見ていたことで……


それがからかいなのか本気なのかは、まだわからない。





―END―


急にライナが男らしい話が書きたくなったんです

シルがプロポーズしようか悩んでいるか、うっかりプロポーズのような言葉を吐くのに対して、

男らしく、簡潔に、プロポーズする

そんなライナが浮かんで来ました。


やけに男らしいせいで言葉が足りず、聞き返しても教えてくれない、そんなプロポーズ


でも最後の笑みを浮かべている辺りは小悪魔に見えもしたり…




箱庭の箱様
毎日三食



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