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999hit 桃茶さんへ 【映画クレしん・しんちゃん←ツバキ】 [ 150/196 ]


※クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ! 夕陽のカスカベボーイズ より
 しんちゃん×ツバキ ノーマルです。





 本当は、少しだけど気づいていた。

 私は春日部に住んでいる令嬢なんかじゃなかったと。人ですらなかったと。


 しんちゃんに会って、とても懐かしいと思ったのも

 野原さんたちを見捨てられなかったのも


 全部、全部、そのせいだったんだ。




「置いてきちゃったんだ。シロっていうんだけど、餌あげなきゃいけなかったのに」




 しんちゃんが寂しそうに言う。


「大丈夫だよ」


 そんな励ましも、やっぱりそこから来ていた。












「ツバキちゃん! お、オラと……結婚を前提に……つ、つ……」

「私なんかでいいの? ナナコお姉さんは?」



 そう言えば、しんちゃんは困ったように歩き回る。

 でもね、本当は嬉しかったの。


 しんちゃんは女の子が大好きで

 その中でもナナコお姉さんが大好きで


 だけど、今は私を見てくれている。




 ナナコお姉さんとどっちが好きか悩んでしまうような位置にいられる。






 映画の終わりなんて、本当は来て欲しくなかった。












 けれど、映画は終わり

 しんちゃんたちは映画館に戻る。




「ツバキちゃーん!!!」



 しんちゃんが呼ぶ声。

 でもね、もう、ツバキとは会えないの。



「ツバキちゃーん!!!!!」




 一緒に帰るって言ったのに


 結婚を前提にお付き合い、なんてできる筈もないのに



 でもね、私はここにいるから






「シロ!」

「わんっ」


 しんちゃんに抱きしめられて、今もこの腕の中にいるから。




――――

桃茶さんリク、クレしんですv

ツバキちゃんがもろ好みですvv 嫁にほしいっすvv(変な人が…)
わかりにくいですがツバキちゃん=シロという設定です。私にはどうしてもツバキちゃんがシロだったように思えるのです! だって最後にツバキちゃんは一瞬たりとも出ませんでした。こういうときは映画のポスターなり何なりを出すか、スクリーンに映るかするはずです。しかし声すら出ませんでした!

そのかわりシロが出ました。だからきっと……

でもシロ雄なんですよね(言うな)


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