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悪戯大作戦 【万屋東海道本舗・香×志摩】  [ 151/196 ]


   
「ねー志摩さん」

 志摩さんは忙しそうにパソコンを弄っている。こういう時の志摩さんは
 適当に相づちを打ってくれるのでまさに良いタイミングだ。

「なんだ?」
「俺志摩さんのこと名前で呼んでいい?」
「あーいいよ」

 案の定志摩さんはあっさり許可を出してくれた。もちろん普通なら絶対怒られる。
 でもいいと言ってしまったらもう怒れない。

「義経」

 耳元で囁く。志摩さんがびくっとした。

「勝手に人のこと呼び捨てにすんな! 高校生のくせに!」

 そうやって怒る志摩さんの顔はほんのり朱色だ。可愛い。俺は志摩さんを思いきり抱きしめた。

「じゃあ、義経さん♪」
「だから名前で呼ぶんじゃねえっての!」

 俺は志摩さんが忘れた頃にまた試してみようと思ったのだった。




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