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【万屋東海道本舗・香×志摩】 [ 152/196 ]
香は日記帳を買いに本屋に訪れた。いくつかある日記を吟味していると、ファンシーな日記帳を見つけた。
「なんだこりゃ」
ひょいと拾い上げて中をめくると、どうも交換日記帳のようだった。
……そうだ!
志摩は特にすることもなく、部屋の掃除をしていた。するとやけに香の私物が目につく。
それが無性に恥ずかしかった。
「ん?」
ファンシーな薄っぺらいノートが目に入る。自分にはそんなもの買った覚えなどないから香のノートだろう。
なんだかすごく中身が気になる……
「こんなところに出しっぱなしにしておく方が悪い」
そう自分に言い聞かせながらページをめくる。
中には頭が痛くなるような印刷があった。いくつもの小さなコーナーに分けられていて、嬉しいこと、悲しいこと、イライラしたことなどとコーナーは『どれだけ細かく書けば気がすむんだよ』とばかりに細切れになっていた。
志摩は次のページをめくった。
「……」
そこには見慣れた香の字が書き込まれていた。
「…………」
志摩の顔がみるみるうちに赤くなっていく。
……しかも最後には『次は志摩さんだよー』なんて書かれていて……
「んなこと書けるか!!」
志摩は交換日記帳をベシッと机にたたきつけた。が、しばらくしてまた拾い上げた。
その様子を見ながら密かにほくそ笑んだ人物が、のちにどのような目にあったかは……
彼の名誉のために今は言わないでおこう。
end
とちは香ちゃんは腹ん中黒そうだなーと思っています。というか攻めはみんな腹黒希望。
で、腹黒に書こうと思ったんですが…黒くないっすね(^_^;)
桃茶さん!長らくお待たせしました。またまた消化不良な話ですみません(T_T)
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