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ドキドキ心理テスト(シオライ+フェリライ?) [ 84/196 ]

200HIT ジェニー様へ(シオライ)




「よし。王、ライナ、今から心理テストを行う」

 フェリスの提案に二人は目を丸くした。

「……何てーか…フェリスが心理テスト、ってのは…怖くねーか?」
「同感だな。というか、似合わな……」


 ――ヒュン


「「ごめんなさい」」



   ☆


「では、始めるぞ」
「「はい」」

「貴方は今、恋人と共に逢い引きをしています」

「逢い引きって古いなぁ……」
「もちろん、相手は俺だよな。ラ・イ・ナ」

「黙れ。そのとき、突然そこに恋人の元恋人が現われ、恋人を連れて行ってしまいました」

 その場面をありありと想像してしまったのか、シオンが突然走ろうとする。

「ライナァ!?」
「落ち着け、シオン」

「あまり五月蠅いと首が独りでに飛んでいくぞ。では、そのあととる貴方の行動を紙に書いてください」


「行動ねえ……」
「決まってるだろ!」

 ライナは覇気のないペン使いでさらさらと書き、シオンはわいた怒りが収まらないようでガリガリと書いた。


 ――シオン

『元恋人を殴り倒してライナを奪い返す☆』


「あれだな。よくあるストーカー的恋人だ」

「あー、そうそう」

「なにー!」

「その上星マークなど入れたな。キモい」

「キモいな」

「ライナまで!……」


   ☆

 ――ライナ

『めんどくせーから寝る』


「………」

「うむ。最良の選択と言えるな」

「だろー!」

「……愛が欲しい」







  


   ☆結果☆


「では、結果発表」

「ぱちぱちぱち」

「……」

「どうした、王。浮かない顔をして」

「そうだぞ。俺が必死で盛り上げてるのに」

 そう言ったライナはちっとも必死に見えないのだが……


「二人の相性は……」


 いつのまにそういう話になっていたのだろうか。


「ゴクリ」

「ふぁ〜あ」



 フェリスはみのも●たなみにためた。

「相性は……」


「相性は!?」

「……いや、どうでも良いんだけど」



「相性は……」


 フェリスはシオンを見ると肩をすくめて首を振った。


「フェリス!? 何なんだ!?」

 シオンはフェリスの胸ぐらを掴みながら必死の形相で叫んだ。

「……駄目だ。私の口からはとても………」


 
 ライナは、いいかげんこんな会話にも飽き、


「で、何なんだよ」


 覇気のない口調で聞いた。


 すると



「うむ。それが非常に悪いのだ。最悪だな。今まで見たこともないくらい最悪だな」



「ってなにあっさり言ってんだよ!? ……いえ、ごめんなさい」

 シオンのつっこみもフェリスから剣を突きつけられれば謝罪へと変わる。


「……って今、最悪って言ったのか!?」

 ライナが慌ててフェリスに続きを促す。


「うむ」

「よかったぁ」

「ライナ!?」

「別れた方が良いと出た。だが相手はストーカーだぞ、ライナ。別れるよりも殺した方がいい」

「フェリス!?」

「よし、じゃあだんご10本でどうだ?」

「甘いな。12本だ」

「わかった。じゃあ殺ってくれ」

「うむ」



「え? ちょっと……本気なのか?」



「問答無用」

「俺寝てるわ〜」



「ぎゃあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」




 かくして、【フェリス・エリスの飽きるまで続く、捕まえたら即抹殺★鬼ごっこ】は始まった。


「ライナァァァァァァァァァ!! 後で覚えてろオオオオオオオオオオ!!!」





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