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今日限りの(アル→ライ)  [ 54/196 ]










 この想いは今日限り



「ライナさん」

 名前を呼んでみる。

 返事は、ない。



 アルアの知らないところで何かが起こっている。ライナは突然姿を消した。フェリスも。王は沈んだ様子で、アルアにもそれは見て取れた。

 ライナに何かあった。それは間違いない。

 しかし、何が起こったのかわからない。


 ただ、ライナがいない。



 もどかしく、歯がゆい。思い浮かぶのはあの人のことばかり。

 このままでは駄目だ、と思ったわけではないが。

 待つのはもう、終わりだ。






「探しに行きます。ライナさん」






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