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どう伝えよう?(カテゴリテリトリ・桃山×安土) [ 158/196 ]
・一応年上攻めなんですが童顔×老け顔なのとで年下攻めに見える組み合わせ
・安土は大学生
・桃山は…二巻のネタバレなので秘密
・ちらりとも出てこない主人公・弥生りりこ(女)と三人で同居中(家賃は三分の一ずつ)
・たぶんこれくらい知れば読める…はず
・ところでこれは破廉恥なんですか?
「で、何て書いてあったの?」
部屋の主(といっても俺達だって家賃三分の一ずつ払っているわけだから立派に部屋の主と言えるのだけれど)がいないといやに静かで、だからなのか安土はよく響いた俺の声にびくりと肩を揺らした。
「………」
何のことだ、という表情でこちらを見るから、何故だかおかしくなる。
「ラブレター」
古すぎる話題に首を傾げかけたから、男からの、と付け足した。
海で、ラブレターが靴箱に入ってた?という俺の言葉に「男子校だ」とだけ答えて。
更に繰り返された弥生の言葉にただ顔を青ざめさせて、ふれるなとだけ言っていた。
じゃあ男から、なんだろう。男子校なんてそういった輩が多くても無理はないように思うし。本気と軽い好奇心、どちらが多かったのかまではわからないけれど。
「『抱いてください』とか?」
可愛い男の子にそんなこと言われてくらっときたり?
好奇心と軽い嫉妬をぐちゃぐちゃにしながら聞いた。
「……それも、あった」
でもくらっとはしなかったな、と付け足される。
「じゃあ、こういうのは」
ぐいと安土を引き寄せ、床に押し倒す。
背中を打ったらしい安土は僅かに顔をしかめたけれど、気にしない。
そのまま息苦しそうなシャツのボタンを外していく。一つ、二つ、現れた肌にそっと唇を寄せる。
「………っ」
「ね、いた?」
現れた朱を尖らせた舌で突きながら、
赤く染まる安土の顔を覗き込みながら、
嘘を吐いたって全て見通してやるつもりで聞いた。
「…そんな、やつ、……お前くらいだ」
「そう」
安堵と幸福に満たされる。
でも、言わなかっただけかもしれないから。
安土に言わなかっただけで、想いを胸に秘めたヤツがいたかもしれないから。
苛立ちに任せて胸の飾りに歯を立てる。
安土は盛大に顔をしかめるけれど、何も言わない。
(俺って心が狭いな)
どう伝えよう?
この想い。
君が好きで、君のことを世界で一番好きなのは何時だって自分であればいいと思っている。
何時だって。
昨日だって、明日だって、十年後だって。
(そんなに一緒にいられるわけがないのに)
「好きだよ、安土。だからシよっか」
―END―
原作を知っている人が果たしてどれだけいることか。
カテゴリテリトリの桃山×安土でした!
ヤングキングで連載中の四コマ漫画です。安土の昭和の香りが漂う男らしさが見所(え)
マイナーすぎですかやっぱり
箱庭の箱様
どう伝えよう?
07.12.18
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