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三人三色の苦手な表情(シル→ライ) [ 59/196 ]
「ライナさん、聞いてくださいよ!」
「ん……眠いからパス」
そんなやりとりの後に、彼は眠ってしまうのだ。
が、正直、つまらない。
せっかく一緒に話そうと思ったのに眠ってしまうなんて失礼だ。彼がそういう人だと知ってずいぶん経っているから、最近では失礼と思うことも忘れているのだけれど。
寂しい。せっかく2人なんだから話すとか、話すとか、色々やることはあるだろうに。もちろん戦うのだっていい。
とにかく、きっと楽しいと思うのだ。彼だってやってみれば「なんか楽しいなこれ!何で今までやらなかったんだろう!!」って感じに叫ぶに違いないのに。
なのに。なのに。なのに。
すやすやと眠る彼を見る。すごく気持ち良さそうだ。ふと、自分も一緒に眠ろうかと考えたが、やめた。
何だか試されているような気がしてくる。でも、何を?
……わからない。
わからないが、もやもやしてくる。
なんだろう、コレ。
安心したような寝顔が
(何かを気付かせそうな気がしてくる)
(シルライ)
旧拍手御礼
(2008.09.18〜11.04)
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