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4周年記念(ルークラ) [ 113/196 ]




「愛してる」


ふと、悪戯を思い付いた。
付き合って随分経つが、クラウはルークに対して愛の言葉を囁いたことなど皆無である。

だからこそ、急にこんなことを言い出したらルークは驚くのではないか、と。



「…………はい?」



期待通り、ルークの目は大きく見開かれている。
悪戯成功に喜びつつもそれを表情に出さないように気をつける。


「言いたかっただけだ」
「ふーん……そうですか」


ルークの表情はもう普段通りの笑顔に戻っている。にこにこと気味の悪いくらいの笑顔で、彼はクラウを見た。
なんだろう……嫌な予感がする。


「クラウ」
「な、なんだよ……」
「もう『悪戯』で愛してるなんて言えないようにお仕置きしなくちゃいけませんねぇ……」



――たっぷりカラダに言い聞かせないと





クラウが己の行動を後悔したことは言うまでもない。


‐END‐


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