「あー、じゃあ不和くんと竹谷くんはA組、苗字さんと鉢屋くんはB組、尾浜くんと久々知くんは…C組に行ってもらえる?」

……。





『もう三郎と同じクラスとかあり得ない!どうせなら雷蔵か八とが良かったー。』

「はぁ?こっちだって名前より雷蔵と同じクラスが良かったわ。な、雷蔵。」

「あ、八!A組ここだって。」

「あれ?雷蔵さん?」

職員室で冒頭の言葉を聞いた後各自指定されたクラスに行って朝礼の時に全校生徒の前で挨拶するようにと言われクラスに向かう最中のこと。またもくだらない会話を繰り広げている私達を見てさっきより多くなった人数の生徒達がこそこそを話している。

「てかこの組み合わせ大川の時のクラスで分けてんの?三郎と名前は元々クラス違うけど。」

「そうじゃないか?名前は今回三郎と一緒だけど。」

『ちょっとお二人さん。私一応貴方達のクラスメイトなんだけどなー。何その仲間外れみたいなやつ。ってか雷蔵と八がいない。』

「あの二人もう教室の中入ってったけど。」

『えっ。』

いつの間にか消えていた2人に驚く。窓を通してA組を見てみると確かに雷蔵と八は既に空いている席に座っていた。

「俺達も早く行かない?ここで立ってても疲れるし。」

勘ちゃんがそう言うと皆雷蔵と八に手を振って各教室を目指す。といってもお互い隣同士なんだけど。

勘ちゃんと兵助と別れて三郎とB組に入るとすぐに当てられる好奇の眼差し。…こういうのが嫌なんだよなぁ。三郎も隠さず鬱陶しそうな顔をしているし。

空いている席に座ってもその視線は私達から外れることはなかった。








フォントの関係でC(シー)がeに見えてしまう。


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