散文的な何か
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*表記=アンハッピーエンド等ご注意を。
マカと俺(ソウルイーター)
2009/09/05
「クロナ早く」
「ま、待ってマカ…」
何ていうか。
最近何ていうか、苛々するというか、もやもやするというか。
いや、別にあいつに苛々している訳じゃなく。あいつに嫉妬してたりする訳でもなく。
何ていうか。俺自身が変な感じで、苛々する。
「…クールじゃねぇ」
「何がぁ?」
「…ぶっ!服着ろ服!昼間っからんなカッコすんじゃねぇよ!」
「えぇ〜ソウルのケチぃ!」
「…ほら見ろ。またマカに睨まれてんじゃねぇか」
「マカの怒った顔もかわい〜!」
「…あほか」
本日休校。
雲一つない、欝陶しいくらいの青空が広がる。
午後から騒がしい奴らが家に来て、騒がし過ぎて俺も結局馬鹿騒ぎに加わる羽目になる(マカと椿の作った昼飯を食った。ていうか、サンドイッチの材料でキリンを作ったパティがリアルに謎で恐ろしい。とりあえず見なかった事にした)。
いや、それはいつもの事だ。
俺が気にしている事はそんな事じゃない。むしろ、騒がしいのは嫌いじゃない。
(…気にする事でもねぇだろ、別に)
溜息を吐き出してテーブルに視線を移す。四角い形をした小皿が視界に入る。
確かマカが「クロナのためにクッキーを作るんだ」とか言って張り切ってたな。
にこりと笑う粉だらけのマカの姿を思い出す。
(…何でそんなに一生懸命なんだよ。お前は俺の武器職人だろうが)
「マカは俺の物なのにぃ?」
「いや、そこまでは……って人の心読むんじゃねぇよ!」
「ソウルの心なんて読んでませーん。顔に嫉妬してますって書いてあるよぉ?」
「してねぇよ」
「じゃあ何でそんなこわーい顔してんのぉ?かっこいい顔が台なしだよぉ?」
別に嫉妬している訳でもない。別に俺とマカはそんな関係じゃない。じゃあどんな関係なんだと聞かれたら、俺達二人は武器と武器職人で魂が共鳴し合うパートナーだと答えるしかない。
それ以外に何があるというのか(俺はマカの武器で、マカは俺の、)
…俺のなんだ?
本日休校、晴れ時々嫉妬。
雲一つない欝陶しい青空に浮かぶのは、自分でもまだ理解出来ていない感情。
(…クールじゃねぇ)
ーーーーーー
マカの取り合い。
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