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言い逃げ(政兼/死ネタ)

「儂の負けか」 
 呵々と笑う奴の体は急速に弛緩していった。血溜りが広がる。
 ごぼりと嫌な音を立てて奴の口から空気と泡と血液が漏れる。
 だんだんと光を失って行く奴の瞳を、私はただ見ていた。 
「最期ゆえ…言う…わしは…貴様が…」
 何だというのだ。
 もう一度ごぼりと血液が漏れて、奴の声は形にならなかった。
 まだお前は最後まで言っていないぞ。
 どうしてそんな、満足そうな顔をする。忌忌しい。勝ち誇ったような顔。
 卑怯だぞ、山犬め。

 


 それでも私は生きるしかないのに。




×××
 OROCHIの某台詞より。
 政兼スキーとしては一度は書きたかった。
 この台詞の前後は全部捏造です。あああ、OROCHI欲しい!
 


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