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伝統(政+兼+幸)

 武士道の前には常に死が横たわる。
 武士にとって人生とは、自分が一番輝くその時に、その命を断つことなのだ。

「だが儂はそうは思わぬ」

 政宗は言い放った。

「死んで仕舞って何になる。それは逃げているだけじゃ。死は何も与えぬ。生きてこその人生ではないか!」

 古来より人は花の散り際に死を宿す。
 儚い夢と、狂おしいほどの情感を込めて、人々は詠うのだ。

「だが、私は桜は好かぬ」
 
 兼続は語った。

「儚いものに自分を重ねて何になる。私たちは思考し、行動する。義によって、愛によって!」



「ありがとうございます、お二人とも。」

 でも私はかくありたいと思うのですよ。 


×××
 キャラ模索中の没ネタ。
 正直に白状すれば、冒頭の一文が書きたかっただけです。
「武士道とは死ぬことと見つけたり」
 


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