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BASARA迷作劇場 没案・かぐや姫

 むかしむかし、竹取の翁というお爺さんがおりました。本名は真田幸村。
 彼は竹をとって、それをいろいろなことに使っていました。
 毎日彼は、
「みなぎるぁぁぁぁ!」
 という叫び声と共に、自慢の二槍を振り回し、ずっぱずっぱと竹を刈り取っていました。
 ある日のこと。
 いつものように彼は、
「天・覇・絶槍!」
とか高らかに叫びながら大車輪で竹をなぎ倒していました。
 しばらくして、彼はなぎ倒した竹の中に、一本だけ光り輝いている竹があることに気づきました。
「む、あれは何なのだろう?」
 近よって見ると、その竹はほかのものに比べて少し太く、その節の中に何かが入っているのです。
 慎重に取り出して見ると、それは柔らかい布に包まれた五寸ほどの可愛らしい女の子だったのでした。
「まっこと驚いた!これは早く秀吉殿に報告せねば!」
 秀吉というのは彼の妻です。
 彼は急いで竹を集めると、うおおおお!と叫びながら竹林を走り抜け、自分の家に女の子を連れて帰りました。

 


「秀吉殿おおおお!」
「む、幸村よ。今日は随分と早いな。」
「聞いてくだされ!実は…」
 帰ってくるなり、幸村は秀吉にことの一部始終を話しました。
「そんな非常識な話があるものか」
「でもこの子はいまここに居るのでござるよ!」
「むう…確かにその話の真偽はどうであれ、その子の引取先は考えねばならぬな」
 二人の間には子供はなかったので、二人はその子を自分たちの子供として育てることにしました。




 二人はその子供をまつ、と名付けました。
 まつはすくすくと美しく成長しました。その美しさは光り輝くよう。
 それに加え、お世話になった老夫婦のためにせっせと家事を手伝う親孝行な娘でした。
 その噂を聞き付けて、あまたの男たちが結婚を申し込んできます。
 しかし、まつはそれらすべてを一蹴します。



×××
ここまでです!中途半端でごめんなさい!
 



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