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違和感(竹→久々)

 差し出したコーヒーを受け取る手に、広がる違和感。
 念願の彼女なんだ。だってのに、何でだろう、この気持ちは。
「彼女ができたんだ」って言った時のあいつの顔。「そうか」て優しく笑ったあいつは、この部屋から出て行った。
 ずっと傍にあったぬくもりが、あっさりなくなった、あの日。まだあの日には感じなかったのに、いまさらになって、広がりゆく違和感に戸惑いを隠せない。
 何かが違う。ただあいつが、兵助が隣にいないというだけなのに。




×××
 名前がほとんど出てきませんね…。
 当たり前にあるものは、なくしてから違和感に気づくもの。近くにあるものは、その大切さがわからないこともありますよね。
 



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