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鈴(甘凌)

※凌統独白





 ちりん、と鈴の音が聞こえた。
 思わず振り返って強く睨つければ、女官が驚いたように立ちすくむ。
 彼女の持つ鈴が目に入り、とたんに申し訳なくなって謝る。
 少しおびえたような彼女は、いえ、と小さな声を出すと、そそくさと去っていった。




 バカだな、俺も。
 あいつの腰に揺れる鈴が音をたてるたび振り向くってのか?
 それじゃあ俺があいつを意識してるみたいじゃん。






×××
 鈴の音に無意識に反応する凌統。
 意識のし過ぎ。
 

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