街の外にでると、気付いた
トロデ王が駆けて来たので、エイトがさっきのことを大まかに説明した。

「ふむふむがそういう事情があったとはな……。

えっ偉い!!」

あまりに大きい声だったため思わず三人は後ろにひいた


「なんと親孝行な娘じゃ!
わしは感動したぞ!
しかも ルイネロというものが本来の力を発揮すれば見つからぬものはないそうじゃな。これぞ 一石二鳥というわけじゃな。うまくいけば憎きドルマゲスの居所がわかるやもしれんぞ!」

一気にしゃべったのでヤンガスは聞き取れなかったという顔をしている。


「しかし今夜はもう遅いねぇわしと姫はもうこりごりじゃから
今後は町には入らんことにしたが……
ユウキらは宿屋に泊まり明日への鋭気をやしなうがよいじゃろう。」

(やっ宿屋…よっしゃー!!!!!!!!)心の中で叫んでおいて
ありがとうございますと返した。

「明日の朝 滝の洞窟やらに出発だぞいっ!」


またエイト達と街に入り宿屋に向かった





**



「ヤンガス…なまえ…眠い……」

もう完全によたよたしているエイトを頑張って引っ張って宿屋に向かっていた。

「あ、姉貴!!!!兄貴があぶっ」

ガツンッ

エイトの頭が壁に
クリーンヒットした

「あー!!!エイト死なないでェェ!!」

完全に白目向いている
エイトは基本ボサッとしているので無意味に壁にぶつかることがしばしばある。
(今のは僕がわるいんだけど)

「ヤンガス…Go」
「わかってるでがす!!!!」

返事をするがはやいか
ヤンガスがものすごいスピードで
宿屋に向かった。

ごめんなさいエイト悪気はなかったんです。


なまえは何度も謝りながら
宿屋に着いた。

「あの、さっきの二人の連れなんですが。」

「あぁ、あの人強引に入って行ったのでお金を貰ってませんけど、お持ちでしょうか?」

ヤンガスあの野郎、わざとだ、絶対わざとだ。

怪我人がいるからと、宿屋の主人がオマケして3Gにしてくれた

優し過ぎる…

宿屋の主人は笑顔で
「ごゆっくりどうぞ」

と僕を部屋に案内してくれた

「ありがとうございます」

扉を開けると
満天の星空が広がっていて、言葉を失うほど綺麗だった。瞬く星をしばらく窓から眺めていた

寝ようと思い、若干渇いた喉を潤すために
一口水を飲んだ

飲む分には、水なんてどうだっていいのだが。

小さい時から水が大嫌いだった。
そして明日は滝の洞窟に行かなくてはならないのだが。
たくさんの水が流れていると思うと少し悲しくなった。

少しでも役に立てたらと魔法を勉強して

夜が明ける寸前に眠りについた。


ついに明日は滝の洞窟
若干不安。
でも、エイト、ヤンガスもいるし

きっと大丈夫。




***



夜が明けた。


あまり寝ていないが
目覚めはよかった

背中を伸ばして立ち上がり

シャワーを浴びた


昨日、実は聞き回ってる時に買った旅人の服を着て


気合い十分


エイト達の部屋に向かった。


「おはよー」

「あ、おはよう。あ、それ新しいのだ、いつ買ったの?」

さすが、エイト気付いてくれた。

「昨日ちょっとね。へそくりで」

「へぇ、いいね。似合ってるよ」

「ありがとう…」

「男らしくてカッコイイでガス!!!!!」


「ヤンガス…お前は殺す!!!」

「!!!!」

ヤンガスの悲鳴が虚しく消えた。

「さてと、行くかー」

エイトが呼びかけて、受け付けへ向かった。






「おはようございますよく休まれましたか?
昨夜は暗くてよく見えなかったのですが、お連れの小さな老人はも町の外においた馬車の中で寝たみたいですね。ではいってらっしゃいませ!」


僕はおじさんに昨日はありがとうございました、また来ますと伝えた

「いつでもいらしてくださいね」と
笑顔で返してくれた。








**

支度が終わり
薬草を大量に買った後
街の外に出た。


「おお、待ち兼ねたぞ。
それでは水晶求めて
滝の洞窟やらにいくとしようぞ。」

「はーい……」

「わしとミーティアはエイトの後をついていくゆえ 用があるときは話し掛けるのじゃぞ。いざ出発じゃ!」

とにかくトロデ王のテンションは
やたらと高かったが、
僕にとっては水があるということで
朝の気合いは消えていた。
「ユリマって嬢ちゃんに頼まれて占いで使う水晶玉を取りに行くことになったんでがしたよね?
えーとたしかその水晶は大きな滝のしたにある洞窟にあるってはなしだったでげす」


ヤンガスが行き先の確認をしてエイトを先頭にして歩いた。

洞窟に近づくにつれ
足取りは重くなるばかりだった。

「あー、水が流れてやがるー嫌だー死ね!」
叫ぶと、トロデ王に睨まれたが

とにかく冷たい水が顔にかかるということがものすごく嫌だった。
シャワーは暖かいから大丈夫だけど
川とか滝とかましては海とかは勘弁してほしい。

戦闘中は、やけになってスライム等をかっさばいた。

「水みたいな面しやがってコノヤロー!!Gよこせー!!!!!」

僕の叫びが空に響いた。

そうこうしているうちに
洞窟に着いてしまった。



「川だ滝だ川だ滝だ川だ滝だ川だ滝だ…」

とにかく嫌なのでその場から走り去ろうとしているがばっちりエイトとヤンガスに捕まった。

「どうやら着いたようじゃな、わしもいきたいところじゃが。ミーティアを危険なめにあわすわけにはいかんのじゃ。
水晶の探索はエイト達にまかせ、わしとミーティアは外で待っておる。気をつけていってくるのじゃぞ。」


「トロデ王様…お願いですから、僕もここで「はよいくんじゃ!!」

「……うぅ」


「なまえ、まぁ俺達もいるんだし、水なんて気にしないで行こうよ。」

そういったエイトの腕にしがみつき嫌だ嫌だいいながら中に入った











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