その祝福があらんことを[5]
bookmark


「…あの、ナマエ…、いいですか…?」

主語は抜け落ちていたけれど、ちゃんと分かった。
先程からズボンの中で苦しそうにしている存在。

「ん…」

小さく頷けば、バーニィはベルトに手をかけた。
中から出てきたそれに、ちらりと視線を向けて。
すでに天を仰ぐバーニィのものの大きさに、思わず絶句した。

過去たくさんの男の人と寝てきたが、こんなのは初めてだ。
そんな綺麗な顔をして、凶器みたいなものを持っているなんて。
今からそれが私の中に入ってくるのだと思うだけで、膣がきゅうと鳴いた。

ぴとりと宛がわれた熱に、蜜がとろりと溢れ出す。

「バーニィ…きて、」

名前を呼んで微笑んで、バーニィの背中に腕を回した。
次の瞬間、入り込んできた形。
かなり慣らされているはずなのに、きつくてきつくて。

「ぁ、あ…っ」

思わず痛みに顔を顰めた。
だけどバーニィは止まってくれない。
いや、止まれないのだろう。

「…は…っ、ナマエっ」

呻き声と共に、全てを奥まで埋め込まれて。
しばらくは息ができなかった。

「ぁ…、ナマエ…っ、そ、な…」

バーニィは、私の上で思いきり顔を歪めていて。
その、快楽に支配された表情に、また感じてしまう。

「ふ、ぁ…バーニ、おっき…」

考えられないようなほど奥まで、バーニィが入ってきて。
そのままゆるりと動かされた。

「あ、だめ…ぁ、ふぁ、ん…っ」

少し乱暴に中を擦られ、抑えきれない声が漏れていく。
がつがつと、打ち付けられる腰。
子宮が叩かれているような感覚。
動きは単調だが、そもそも大きさが尋常ではない。

「あ、ぁ…バー、ニ…!」

縋り付くように、背中に掴まって。

「ナマエ…っ、狭すぎますっ」

そんなことを言われて、違う貴方のが大きいんだと、心の中で叫んだ。

バーニィの汗が、頬に落ちてくる。
綺麗な髪を乱して腰を振る姿に、劣情を煽られて。
膣内を締め付けれは、バーニィが呻いた。

「だめです、ナマエ…っ、そんなにされたらっ」

焦ったような声。
限界が近そうだ。

「い、いよ。バーニィ…っ、なかに、ちょーだいっ」

全て、受け止めてあげるから。
なにもかも、貴方の好きにすればいい。

「あ…っ、ナマエ、ナマエ…っ」

何度も繰り返される名前。

「俺をっ、俺だけを見て下さい…っ」

そう、懇願されて。
泣き出しそうな瞳に、胸が締め付けられて。
バーニィの首に腕を回して引き寄せて、その唇に口づけた。

「バーニィしか…っ、見て、ないから…あっ」

だから、何も恐れないで。
私はいつだって、ここにいる。

「…っく、はぁ…っ、イきますっ」

その言葉と共に激しく奥を突かれ、熱が肥大した。
熱いものが注ぎ込まれた感覚を最後に、私の頭の中は真っ白になって。
何か重たいものが身体の上に降ってきたことだけは分かった。

きっと次に目を開けたら、恥ずかしそうな申し訳なさそうな顔をしたバーニィに出会うのだろう。
そして名前を呼べば、きっとうれしそうに笑うのだ。

そんな姿を思い浮かべながら。
私はそっと微笑んだ。




その祝福があらんことを
- 神ではなく、貴方に祈る -




prev|next

[Back]
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -