-SIDE 神谷みお-
どうして?
どうして?
どうして?
こんな事になってしまったの?
何故?
何故?
何故?
誰も助けてくれないの?
助けて!
助けて!
助けて!
私をあの日溜まりに返して!
貴方なんて嫌い!
嫌い!
嫌い!
嫌い!
大っ嫌い!!
鬱々と生い茂る森の中で私のSOSは誰にも届かなかった。
-SIDE とある青年A-
僕の可愛い小鳥。
その美しい声で僕に愛を囁いておくれよ。
どうしてそんなに拒絶をするの?
解らない。
分からない。
判らない。
あぁ、きっと戸惑っているだけなんだね。
安心して、僕は君を世界で一番幸せにしてあげる。
だって君は僕と同胞なんだろう?
いきなり別の世界に連れて来られた哀れな君を理解出来るのは僕だけだよ。
僕も君と同じく別の世界から来たんだ。
どうしてそんな眼で見るの?
おかしいな?
あぁ、まだ家具が揃ってないから拗ねているんだね。
大丈夫!
君が望む物なら何でも用意してあげるよ。
愛してる。
愛してる。
愛してる。
大好きだよ、××。
鬱々と生い茂る大自然の中で僕と君は永遠の愛で結ばれるんだ。
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