神崎メイルを徹底的に調べて二日目。
仁王と接触して三日が経過した。
神崎メイルは友達がいない。
テニプリの世界で逆ハーを一度は手に入れたのだ。
男を落とすのに忙しかったのだろう。
彼等を取り上げたらどんな気分になるだろうか?
クツリと零れた笑いに
「栄子様、何か面白い事でも御座いましたか?」
東冷涼(あずまれいり)が声を掛けてきた。
「ふっは、神崎から馬鹿共を取り上げたらどうなるかなって思ってね。やはり外堀から埋めた方が良いと思わないかい?」
冷涼に同意を求める。
冷涼は私が山田栄子では無いことを知っている唯一の存外であり、価値観も私と同種の人間だ。
「そうですねぇ、全校生徒を使いましょう。」
少数派は肩身が狭いでしょう?と綺麗に笑いながらえげつない作戦に
「囲い囲まれ逃げ惑う姿を見て笑うのも一興だねぇ。ふふ、彼を使おうかな。」
私は資料を冷涼に渡した。
資料を見た冷涼が至極面白そうな表情(かお)をし
「あら、良い案ですわね。じゃぁ、私は彼女達に通達をしておきますわ。」
クスクスと笑う。
資料にはジャッカル桑原に関しての詳細が事細かく記されていた。
「私は彼を取り込む事にするよ。ふっは、お姫様は彼にはあまり興味が無いのだから簡単だろうねぇ。」
愉悦を浮かべ私は携帯を開き電話をする。
ふっは、楽しみだよ♪
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