---

こんにちは、Ａ子さんこと山田栄子です。

先日、伸した破落戸のＡＶ映像を○ネットに音声付きで流してあげたわ。

神崎メイルが指示したと証拠付きでねー(笑)

ふっは、破落戸の怒りの矛先は神崎メイルに向いたんだけどさ。

神崎メイルは今は時の人だね！

彼女に関する噂で一杯だよ(笑)

「ふっは、神崎さん、私に何の用だい？」

般若のような顔だねと笑うと顔が崩れたよ。

「アンタのせいでっ！！」

「ふふ、私のせいって？自分が蒔いた種じゃないか！私は関係無いよ？」

自業自得だねと指摘してやると神崎が鬼の形相で

「モブの癖に！ヒロインの私に楯突くなんて許さないわ！」

吼えた。

ギャンギャンと五月蝿いわね。

「そうだね、君は疲労員(ひろういん)だよ。君っているだけで疲れるんだよね。大体さ、ツマラナイよ。大したことも出来ないくせに自分が一番と思ってる頭が痛いね。」

シッシと駄犬を追い払う振りをすると

「私が一番なの！精市も雅治もブンちゃんや赤也達が必死になって私の愛を求めているのよ！愛される可愛いお姫様は私だけよ！邪魔しないで！」

電波を発信し始めた。

何て痛いんだ。

お、最後の砦が来たじゃないか♪

ふっは、予想外の出来事は予測範囲を上手く行く時よりとても楽しい。

「その程度の顔でお姫様気取りかい？人様を私利私欲で強姦させて彼等に近付かないようにするお前が？」

立海に君の居場所があると思っているのかな？

此処は私と山田栄子で築いた箱庭なんだよ(笑)

クツリと笑い神崎だけに聞こえるように

「自分の雇った男共に輪姦された薄汚れたお前が姫なわけ無いだろう。ふっは、バッチイな！キモッ！」

嘲笑付きで心の底から笑ってやれば鬼の形相で

「アンタが悪いのよっ！私は悪くないんだからっ！大人しくアイツ等に犯されていれば、私はあんな目に遇わなかったのに！」

ドンっと階段から私を突き飛ばした。

あはは、馬鹿でー(笑)

自分でバラしちゃ駄目じゃん！

アイツにはお前が無抵抗な私を突き飛ばしたしか思わないよ！

まぁ、実際はそうなんだけどさあ。

ふふ、噂が真実になる瞬間だね！

受け身を取ったから怪我は無いけどさ、君の立場を今此の時を持って奪うよ。

---

- 21 -

前 次