ドン・ボンゴレの婚約者候補が選考され、数日間共に暮らすと云う前代未聞の嫁探しが始まった。
古くからの同盟ノーウェットファミリーに急成長を見せるシャルドゥファミリー、そして何故か俺のロッソが呼ばれた。
硬質的な門は外部との一切を遮断しているかのようだ。
車から降り、キャリーバックを持って歩く。
「マリア嬢、荷物をお持ちしますよ。」
とチャンと気遣ってくれたんだよ。
だけどさ、自分の荷物ぐらいは持てるわけさ。うん、荷物検査なんてないとは思うけど芋焼酎の入ってるとかバレたくないんだよね。
それに俺は一般庶民なわけよ。命令すんの好きじゃないし、極普通に断った。
んで用意された俺の部屋は一言で表すなら物置?
埃被ってまっせ。
うん、歓迎されてないって事が丸分かりじゃん。
厄介者の案内役なんて悪いね!と感謝と謝罪を込めて此処まで案内してくれた少年Aに
「案内有難う御座いますね。お礼にもなりませんがコレ貰っていただけませんか?」
ポケットに入れていた葡萄味のキャンディーを手渡す。
受け取ったのを確認し、俺は仮住まいの掃除をすることにした。
クハハハ!
フラグが折れたぜ!
と内心小躍りしていたりして。
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