転職 プログラマー 沈黙の太陽完全版 | ナノ





マリアさんに教えることって本当にあるのか?

そう思う今日この頃、俺はマリアさんの所に今日も足を運ぶ。

流石、ロッソファミリーを立て直しただけの才女だけあって話をするレベルも高い。

教養深く、他の者達にも優しいマリアさんに最近では俺が教わっているような気分になる。

それと一つだけ気になる事があった。それはマリアさんだけが10代目の所に出向かない。

普通なら休日とか休み時間とかに少しでも話をしようとするだろう?

でも、マリアさんは一向に自ら10代目の所に行こうとされない。

どう思っているのか、ついウッカリと

「マリアさんは、ボスの所には行かれないのですか?」

質問してしまった俺!

そんなアホな質問にもマリアさんは優しく笑って

「ドン・ボンゴレのですか?そうですね、まだ時間はありますし、お忙しい中で私が邪魔をしてしまったら迷惑になります。私もしなくてはいけない事が沢山御座いますし、その内にお話でも出来ればと思っています。ただ、それが今でないだけですが…」

10代目の事を思い遣ってくれていらしてた!

本当に何て出来た方なんでしょう。

傍メイドのレナ・アナッシュが自慢していただけある。

未来の奥方様は、10代目を気遣うばかりかボンゴレの為も考えていらしていた。

ふと目に留まった本にビックリする。

「そうですか…。マリアさんは、本を読まれるのが好きなのですか?」

マンキュー経済学という本は世界で一番難解な本としても有名なのだ。

マフィアも経済学・帝王学などを学ぶのは当然だが、こんなに難しい本を熟読する人はいない。

「えぇ、本は好きです。色々と違う世界が見れて楽しいですよ?」

ロッソを立て直すのに必死だったのでしょう。

きっとマリアさんは、何度も本を読んでファミリーの為に頑張ったのだと思います。

よく読込まれている本に俺は、矢張り10代目の奥方はマリアさんしかいないと思い直した。

早速報告書を書かなければ!





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