俺専属のメイドさんは美人だった!
でもさ、無表情なんだよね。
やっぱ俺みたいな奴は場違いだよなー。
うんうん、解かるぜ!俺は空気読める男(身体は女)だから!
早々に婚約者候補から外れている奴の世話なんてしたくないって思うしさ。
「さぁ、部屋に入って。狭いけどごめんなさいね。紅茶は好きかしら?」
紅茶を淹れるのは上手だって褒められた事があるんだぜ。まぁ、料理は俺の趣味だからね。
無表情だった顔が少し困惑したようになったので、おおーと心の中で自画自賛。
メイドさんをソファーに座らせ紅茶とお菓子を並べる。
珈琲の方が良かったかな?俺は珈琲より紅茶派だから聞いてから淹れたら良かった!
でもこの子は良い子だよ!飲んでくれた♪
って名前!名前を聞かなくちゃ仲良くなれないじゃないか?唯でさえ、守護者全員が男でムサ苦しいボンゴレの巣窟にいるのだから可愛い女の子とお知り合いになりたいのは、常識だ!
「教えてくれませんか?」
お願いするとアッサリと
「マリア様、私はレナ・アナッシュと申します。」
ニッコリと微笑み付き。
ありがとー神様!グッジョブです。
「レナさんとお呼びしても?」
だって見るからに俺より上品だしさ、良い所のお嬢様っぽいし!
「マリア様、私のことはレナとお呼びくださいませ。」
チョッと困り顔でダメって言われちゃいました。でも名前呼びはOKってことだよね!
うーん、でも一番の俺の名前に様は要らないんだけどなぁ。
「それではレナと呼ばせて頂きますね。私の事もマリアと呼んで下さいね。」
調子に乗ったら
「レナはマリア様とお呼びしたいのです。駄目でしょうか?」
と上目遣いで返された!
良い。
何か違う方向へ目覚めそう!
そうか、これが萌っていうのか?
「レナがそう望むなら。」
おっちゃん何だって頑張るさ。
その後、レナと楽しくお茶をして時間を過ごしてました。
後にその行動が俺とボンゴレをくっつけようと決意させた切欠になったのだと知った時はぶっ倒れるかと思った。
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