転職 プログラマー 沈黙の太陽完全版 | ナノ





10代目が結婚するならロッソ家の令嬢が良いと言ったのは、ついこの間、開いたパーティーが終わってからだった。

確かに容姿も美しく、強く気遣いの出来る女だった。

でもそれはボンゴレに取り入る振りなのでは?

10代目には申し訳無いが、俺は右腕として女を認めない。

だから他の候補者と激しく落差を見せ付ける為、最年少のウザイ牛を迎えに出し、物置部屋を宛がった。

普通の令嬢ならこの扱いに怒り狂ってボロを出すだろうと思っていたが、そいつは嫌な顔一つしない。

珍しくリボーンさんもロッソの令嬢がボンゴレに相応しいのを見極めたいのか、俺の行動を黙認した。

食事の時刻が迫ったので、俺はロッソの女の部屋に行く。

ノックをして少し経ってからロッソの令嬢は笑顔で俺を出迎えた。

「夕食の時間です。」

義務的な俺の言葉にも

「態々有難うございます。少ししたら向かいますので、10分ほどお待ち頂けませんか?」

と丁寧に対応し紅茶まで出した。

小綺麗になった部屋の片隅にあるテーブルチェアの上に飾ってある夕陽を撮した空のみの写真に心惹かれる。

たった一枚の写真。

どんな想いが詰まっているのか気になった。

10分と短い時間でロッソの令嬢は、着替えをしましていた。

ラフに見えてかなり、気品が滲み出る装いに俺は感嘆する。

もしかしたら本物なのかもしれない。

食堂までの間、俺は彼女と他愛ない会話を交わした。


流石、10代目が選んだお方です!

正式に婚約者に成られたら一番の部屋を用意しなくては!!





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