転職 プログラマー 沈黙の太陽完全版 | ナノ




有難う、神様!

全然信じてないけど今だけは信じるー

やっぱり中堅で何の取り柄も無い俺が、天下のボンゴレの嫁候補に選ばれる訳がない。

見よ、この部屋!

てか、生前の俺の部屋よりでかいし綺麗だよ。

まぁ、誇り被っているし掃除はするけどね!

隠居するならこれぐらいの1LDKを買っても良いなぁ。

色々と未来(ゆめ)に思い馳せながら掃除が終わる頃に地獄の使者がやって来た。

コンコン

とノックの後、入室の許可を待っているのだろう。

一生そこで待ってろと思っていても人として一応、大分、凄く葛藤した上で

「どうぞ、お入りになって下さい。」

ドアを笑顔付きで開けてやったさ。

さっきの少年と違い銀色の髪をした青年が立っていた。

キラキラしいな。

「夕食の時間です。」

淡々と用件を述べる青年に

「態々有難うございます。少ししたら向かいますので、10分ほどお待ち頂けませんか?」

だってよ、俺ってば掃除をしたばかりで埃臭いと思うんだぜ。

天下のボンゴレに会うにしても超失礼では済まないと思った。

青年をソファーに座らせ紅茶を置く。

手早く着替えを持ってシャワー室へ入った。

黒のパンツと薔薇の刺繍が綺麗なキャミソールの上に淡い月色のボレロを着る。

髪をさっと乾かし、一纏めにして薄く化粧をした。

化粧嫌いとか言える立場じゃないしね。

ソファーで待っている青年は折角淹れた紅茶を一口も飲んでいなかった。

庶民が淹れた紅茶は飲めないってか?

インスタントって見ただけで分かる奴っているんだな。

「お待たせして申し訳ありません。食堂に連れて行って頂けますか?」

俺の言葉に

「分かりました。マリア嬢お手を。」

銀髪君はいつぞやの悪夢再来を実現させてくれた。

「有難うございます。」

内心いらねーと思っていても顔には出さない。



食堂までの道程?

擦れ違うメイドの視線が痛かった。

道中、銀髪に何か問われたけど適当に答えたので覚えてない。







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