転職 プログラマー 私はパイナポー | ナノ


特殊任務 [ 6/16 ]

凪ことクローム・髑髏と改名して俺の家に居座っている彼女。

最初は犬と千種が猛然と反発したのだが、彼女の絶対王政には逆らえなかったらしい。

ん?

黒耀には転入したのかって?

あぁ、もうとっくにしてるよ。

中身が5×才なのでキャイキャイハッスルする事は出来ないがな。

「ちょっと屍、ママンは何処に行ったの?」

ママンことランチア。

クロームにしたらランチアは理想のママンだそうだ。

で、仇名がママン。

まぁ、お母さん属性だなーとは思ってたけどさ。

てーかパパンは俺か?

「ママンはクロームの制服の予備を貰いに行ってるぜ。」

喧嘩上等と不良をフルボッコにして返り血でズッタボロになった憐れな制服を涙目で捨てたランチア。

中身はどうあれ唯一の紅一点だからと頑張ってクロームの制服を発注したんだよ。

「屍が行けば良かったじゃない。そしたら私はママンと一緒に居れたのに!」

とプンスカ怒った。

何て理不尽なんだ!

「屍しゃん、仕事のメールるれすよ。」

犬がイラナイ報告をしてくれた。

えー面倒臭いなぁと思いつつメールアイコンをクリックしてメールを開いた。

ジャジャーンと飛び出すボンゴレマーク。

しかもフラッシュで

《BlackCatに依頼よv》

美少女キャラがウインクして喋った!

何か使い道が違う!

何処かおかしいボンゴレ!

フリーズした俺を他所に

「へぇ、凝ってるわねぇ。」

「凄いれす!」

犬とクロームがボンゴレレターを絶賛していた。

何故?

パパンはこんな変態集団の依頼は受けたくありません!

と主張したいがクロームがポチポチと添付ファイルを開き

「何か面白そうな依頼ねー」

ポチポチと了承の返事を返しちまった。

ジーザス!

我が半身はフリーダム過ぎるぜ。

中身を確認したら





何て面倒臭い案件なんだ!

てーか、まんま黒耀編突入じゃねーかっ!

抜かった俺、どうして忘れていたんだ?

ボンゴレの10年後は変人集団になるんだぜ?

ついでに未来旅行という名の死闘を繰り広げ、挙句に俺は白蘭にフルボッコされるんだ。

何て嫌なフラグだよ。

「凪!何で受けちゃってんのさ!!」

俺の悲痛な叫びに彼女は般若の顔で

「クローム・髑髏だっつてんでしょ。」

絞められた。

「じゃあ、クロームどーして受けたわけ?あんな面倒臭い仕事したくねーよ!」

俺の死亡フラグが乱立するじゃねーかっ!

とクロームに言えない俺。

クロームは胸を張って仁王立ちし

「決まってんじゃない。ボンゴレに恩を売って金を搾り取るからよ!」

オホホホホと高笑いするクローム。

守銭奴がいる!

「ただいま帰ったぞ。」

ランチアが帰って来た。

その瞬間、クロームは掌を返したように

「ママン!お帰りなさい。荷物は私が持つわ♪」

出来の良い娘を演じる。

そんなクロームにランチアは

「クロームは優しいな。だが、お前は女の子なんだから荷物は男に持たせれば良いんだぞ。」

なーんてベタベタに甘やかし始めた。

畜生!!

半泣きの俺を

「屍しゃん、ドンマイれす。」

犬にまで慰められる始末。


こうして俺達BlackCatはクレイジーな依頼を遂行することになった。


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