転職 プログラマー 私はパイナポー | ナノ


茶番の終幕 [ 14/16 ]


俺は、あの忌まわしい茶番が終わったと同時にイタリアに高飛びしようとした所、元凶の沢田綱吉と愉快な仲間達に捕まった。

打ち上げだ!

と無理矢理エイリアンのように竹寿司に連行された俺。

堂々と居座って海栗やイクラ、トロを喰っているクローム!

クロームを甲斐甲斐しく世話をしているランチア。

河童巻きと山葵巻きを無理矢理喰わされている犬と千種。

何でお前等が此処で和んでんだ!!?

俺の声にもならない悲鳴は寿司の前で無視された。

「あ、屍君こっちだよ。」

ニコニコと全く違和感のないヒロインの京子ちゃんに俺は固まる。

何で此処で彼女がいるんだ!?

原作では殆ど接点0だったよな!?

そんな俺の混乱も余所に京子ちゃんは天使の微笑みで

「ツナ君の恋人なんだよね!ちょっとビックリしちゃったけど私、応援してるね!」

な〜んて爆弾発言を噛ましてくれた。

えええええええええええええええええええええ!?

いつ?

何処で?

誰と?

恋人になったんだ!?

油の切れたブリキの様にギギっと沢田綱吉を見ればグッジョブとばかりに親指を立てていた。

マジで殺したいぃ!!

「違う!俺はノーマル!!ノーマルなんだってばぁああああああああああああああ!」

何て嫌な誤解なんだ!

俺は必死になってノーマルをアピールした。

それも死ぬ気で!

例え前世が二児の母親なオバちゃんだったとしても今生は男!

突っ込む側!

断じて突っ込まれる側じゃない!

糞家庭教師である妖怪(リボーン)をギロっと睨めば哀愁漂わせ

“諦めろ”

と口パクで宣告される始末。

「屍、ほら行くよ。」

笑顔でギチギチと手を掴んで店内に連れ込む沢田綱吉。

「ツナー屍のレンタル料は後で支払ってよね。」

クローム!?

「うん、分かった。」

え?

そこ承諾するところ?

「後で聞かせてね?良い副収入になるんだから。」

何を?

「勿論だよ。」

プリーズ!

二人とも俺に分かるように会話してくれ!

「素敵な夜にしようねv」

と宣った沢田綱吉。

俺はクロームに売られた事を知った。

クローム!!(号泣)

「嫌じゃーーーーーーーー!!」

修羅道を発動させて奴をぶん殴り、その場から逃走した。

こんな時に限ってなんで神野がいないんだ!

お前にその地位をくれてやるから俺を助けてくれ(泣)


こうして俺は沢田綱吉に10年という長〜い年月を掛けて尻を追っ駆けられる事になった。

捕まったら文字通り掘られる!

俺はホモじゃねーー!!




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