チェンジ
-SIDE 神野マリア-


気付いたらTOAの世界にトリップしてたの!

しかも逆ハーだって♪

でもね、私も色々な夢小説を読んでいるから此処は慎重に行かないとダメだよね☆

私っていうイレギュラーのせいかタルタロス襲撃の時にアッシュに会えなくて残念だったなぁ。

でもね、その代わりシンクがパーティ入りしたんだよ!

緑っ子は好きな方だし、これから仲良くなれば良いよね♪

あと、チョッと疑問なんだけどルークの態度がゲームと違うんだぁ。

もしかして逆行しているのかな?

それだったら有得るかも!!

じゃあ、アッシュももしかして逆行してる?

う〜ん、確かめたいけどどうしたら良いかなぁ?

ジェイドは私に夢中だし、イオンやルーク達を落とさないとね!

ガイは女性恐怖症って知ってるけど私なら愛されるから大丈夫。

そうそう、原作と違うのでカインツール(マルクト側検問所)でアスランが名代を交代したの。

お気に入りのキャラだったらこれも私の為にストーリーが進んでいるのね!

一人に絞れない罪な私!

どうしたら良いかなぁ?



-SIDE アスラン・フリングス-


ダアトからの抗議文に頭を抱えたピオニー陛下。

幼馴染であるジェイド・カーティス大佐の暴挙に和平の前にマルクトとダアトの戦争が起きるかもしれない!

と私達が危惧したのは致し方ないかもしれない。

預言妄信国のキムラスカから抗議文が来なかっただけマシだと言えるが、それでも王族であり王位継承権を持つルーク様を前衛に立たせ戦闘強要するとはマルクト兵の恥を晒したいのでしょうか?

それともマルクトを滅ぼしたいんでしょうか?

鬱々と自称和平の死者(どうせカーティス大佐は不敬罪諸々で死罪確定ですから)を待つ私は溜息を吐いた。

そして名代変更になった旨を伝えると自国の陛下を

「何を考えてるんですかねぇ〜」

と文句を垂れる始末。

後ろにいる導師誘拐犯補助の導師護衛役とファブレ公爵家襲撃の実行犯と妖怪?が文句を言い出すには怒りを通り越して呆れた。

私は真っ先にルーク様に膝を付いて最上級の跪拝をしましたとも!

ルーク様は優しく顔を上げるように言って下さいました。

そんな遣り取りに

「マルクトの名代は謂わば陛下と同じ立場なんですよ。軽々と跪かないで欲しいですねぇ。」

と嫌味を繰り出すカーティス大佐。

確かに私は陛下と同じ立場です!

気軽に頭を下げる事は出来ません。

が、もう対等とは言えないぐらいにカーティス大佐は失態し続けてるんですよ。

土下座して謝罪してもおかしくない状態なんですが!

私の後ろに控えているマルクト兵達も殺気立っているのに気付かないんでしょうか?

このバカは!

そんな私の心中を察したかのようにルーク様は

「アスランさん、キムラスカまでの道中宜しくお願いします。和平に関しては私で良ければ叔父上に取り次ぎをしてみますね。彼等は規格外なので無視するのが一番ですよ。」

と気遣ってくれた。

本来なら私達が気遣わなければならないというのに!

しかもアレだけの暴挙の数々をしておいて和平の取次ぎをしてくれる寛大さに涙が出そうです。

柔らかに微笑まれるルーク様が初恋の女性(ひと)と被ってしまった。

「ルーク様、有難う御座います。導師イオン、後ほどピオニー陛下より謝罪があるかと思いますが、私からも謝罪させて下さい。この度のこと大変申し訳御座いません。謝罪して済む物ではないと重々承知しております。和平が終結し、マルクトに帰還後には然るべき処置を取りますので平にご容赦を…」

導師イオンにも謝罪し、何とか和平を取り次いで貰える事になったのだがトラブルは、まだまだ続き赤鶏の襲撃によって疲労困憊することになる。

本当に和平は成るのだろうか?

一抹の不安を抱え私はルーク様を守るべくバチカルまで奮闘する事になった。


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