俺はローレライに願って時を遡った。
前世って言えば良いのかな?
俺は救いようの無いレプリカルークだった。
傲慢に愚かで無知な大罪人。
真っ赤に染まった手に未来を抱く事は叶わないのだと知る先は絶望。
ローレライ解放と同時に世界に融けた俺にローレライが泣いた。
そして気付けば俺は運命が動き出す半月ほど前に時間を遡っている事に気付く。
ローレライを介して知り合ったヒメコという少女。
ローレライと彼女が警戒を示すマリアという女性。
この世界は前の世界よりも異なっていたけれどもきっとヒメコという少女がいたからなのだと納得した。
俺を取り巻く世界(周囲)だけは変わらずに同じだと云う事も知ったのだけれども…
だから気付かなかった。
この世界のルークが求めた唯一人の女性(ひと)を俺の理想(夢)によって未来を俺とローレライと彼女によって潰された事を…
後ろの正面だーれ?