#1



ヤヅキ達一行は、カレントタウンという街に到着していた。

ついていきなりサトシが走り出す。

目的はバトルクラブなるものらしい。
走っていくサトシを見失わぬようにアイリスとデントも走るが、ヤヅキは普通に歩いていた。

サトシが入っていった建物はもうすでに見えている。
はぐれることはないだろう。


のんびり歩いてやっと追いつくと、サトシがシューティーだ!!とか言って騒いでた。
「うるせえよ。」
ペシッと頭を軽く叩く。

・・・で、話を聞いたところシューティングとか言う奴も、デント達のジム戦でバッジをゲットしたらしい。

「決めたぞ!!シューティーともう一度バトルだ!!」
サトシが決意を固めたその時。

「うん、了解した」
突如聞こえた後ろからの声に振り返ると、これまた体格のいい男性が立っていた。

「バトルのことならなんでもお任せ、ポケモンバトルクラブへようこそ。
シューティー君とのバトルを希望だね?君の名は?」
「えっと、サトシですけどー・・・そのー・・・前にも会っていませんか?」
カラクサタウンで、と付け足すサトシ。

「え?ああ、いとこのクラブにも寄ったんだね。」
んで、男性が示した方向には写真が。

・・・これまたそっくりを通り越して同じ顔の人間が並んでいた。
あれ?デジャヴ??

「君のあったカラクサタウンのドン・ジョージは彼だ。
そしてこっちがこのワシ、カレントタウンのドン・ジョージ」
説明してくれるジョージさん。

・・・なんで見分けがつくのだろうか。
それと、全員同じ名前なの???

へえ〜と感嘆の声を漏らしていると、ジョージさんが話を持ち出してきた。
「では、シューティー君を呼び出そう。ライブキャスターに連絡するぞ」
「ライブキャスター?」
聞きなれなかったのか、サトシが反芻した。

「・・・そういやあ、自分たちはもってるよな。」
「ミィ!」
相変わらず元気なシェイミである。

「え?持ってるの!?」
どうやら、サトシの耳に届いてしまったらしい。

「え、うん。」
「なんで!?いいなー」
まあ、あまり使わないけどな。

「これ、どうやって使うんだ?」
「えっと、これが―――――――――――――・・・んなもん。」
簡単に説明をして、サトシに渡した。

「ヤヅキ、ライブキャスター持っていたんだね。」
「まあな。念のためって。」

そして、ジョージさんがライブキャスターを使ってシューティーにつなげた。


・・・騒がしい。

んで、ぎゃいぎゃいやってる奴らを少し距離をおいてみているヤヅキ。
そのうち、サトシの行動が目に止まった。

ライブキャスターをガタガタ揺らし始めたのだ。
「おいサトシ。」
ああ・・・これもまたデジャヴ。

「人のもんは大切に扱えよ??」
「ごめんなさい」

画面越しにヤヅキに気づいたシューティーが驚きの声をあげる。
「そのポケモンは・・・!」
「ん?」
ヤヅキの肩にいるシェイミのことだろう。

「ああ、すまん。話の途中だったな。」
とりあえず、その場を離れたその瞬間

入口の自動ドアが開く音がした。
そこに立っていたのはさっき画面越しに見た少年。
シューティーだった。

「その大声、向こうの通りまで聞こえているよ」
「シューティー!!お前、バトルする気になったんだな!!」
「まぁね」

・・・で、バッジの話になった。
「でもほら、バッジも一つゲットしてるぜ?」
「ヤヅキもね。」
デントはヤヅキの背中を押して話に参加させた。

ちッ・・・めんどくせえことに巻き込むんじゃねえ。

そう心の中で毒づいていた。
でも、シェイミはかなりテンションが上がっていた。
[バトルバトル♪]
流石、バトル好き・・・!!

「・・・そのポケモン、シェイミだよね?」
「え?ああ」
「写真撮らせてもらってもいい?」
シェイミに聞いたところ、OKと言うことで。

「・・・でも、こいつ動きたくないってよ」
「じゃあそのままでいいよ。」
これだと写真に入ってるだろうな、と考えるヤヅキだった。」

「ヤヅキもフルバトルすんのか?」
サトシからの問いかけに疑問符を浮かべ、
「フルバトルってなんだ?」

「フルバトルってのは6VS6のバトルのことだ」
「・・・普通手持ち4体の奴に言わねえだろ」

このままだとバトルすることは避けられなくなりそうなので、距離を置いた。
シェイミはバトルやりたいらしいけど、めんどくさいし、今は頭が働かない。

バトルって意外と頭使うからなあ・・・。
技の特性とか。
手持ちポケモンの技と、その特性と、追加効果、あと相性。
これは頭に入れてある。
利用できるものは徹底的に利用するんで。








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