#21



41,42



地中に潜ったドリュウズがペンドラーの顔面めがけて飛び出してきた。
見事、顎あたりに命中。

「ナイス、ドリュウズ!!」

そして、にらみ合い状態になる。
この均衡を破ったのはペンドラーだった。
いきなりどくどくを仕掛けてきたのだ。

しかし、ドリュウズによっていとも簡単に弾き返される。

「どくどくを跳ね返した!!」

「ドリュウズは鋼タイプを持っているから毒は効かないんだよ」

鋼タイプを持つドリュウズ。
これは相性を見ると、かなり優位だ。

先ほどのようにドリル状になったドリュウズを見て、どうするのだろう、と首を傾げれば、ドリルを利用してペンドラーに突進をかました。

「おお!やっるね」

先ほどの恨みを晴らすことができたヤヅキはご機嫌だ。

「一瞬を逃さない!!あのドリュウズ、力強さの中にも繊細なテイストを感じるよ」

ペンドラーはドリュウズに突進するが、突進の勢いを利用されてぶっ飛んでいった。

「ペンドラー!!吃驚させてごめーん!!」

もう姿が見えなくなりそうだったので、聞こえているかは怪しかった。

「ドリュウズは満足してるみたいだね」

「……あと、ヤヅキも」

「よっしゃあッ!!すっきりしたーッ!!サンキューな、ドリュウズ!」

「ドリュ」

喜んでいるヤヅキを放っておいてドリュウズにお礼を言うアイリス。
しかし、ドリュウズは出てきた時のように丸くなってしまった。

「あれ?まただ。」

アイリスはドリュウズをボールに戻す。

「いつもこーなのよ。でもね、信じてる。いつかきっと君と一緒に戦える日が来るって……」

キバゴも無事で、ペンドラーの件も何とかなって、デントが長ったらしいセリフを言って、サトシとピカチュウのバトルが勃発したが。
ことは片付いたのだった。





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