#2
・・・で、サトシ達はバトルすることになったらしい。
話の矛先はヤヅキへと向いた。
・・・こいつら、自分にもバトルさせる気らしい。
ジム戦で巻き込まれ、ここでも巻き込まれるのか・・・!サトシの奴に。
「ヤヅキもバトルやったらどう?」
「やだ。めんどくさい。」
「ミ!?ミィ〜〜ッ!!」
「いだだだだだだだだッ!!」
またもや肩に乗ったシェイミに髪を引っ張られた。
「ミィミィ!!ミーミミィ!!」
あ〜・・・こいつまで・・・。
「じ、自分はやらねえぞ!?」
「へ〜?負けるのがコワイの?」
アイリスの挑発するような言い様。
「子供ねえ〜。こうやってごちゃごちゃ言ってる子って大体子供なのよねえ〜」
やたら子供を強調するなよ・・・;
「別に・・・自分、まだ子供だし。」
あっさり言い返されたアイリスは落ち込んだ←
「僕はヤヅキがどんな成長をしたのか、見てみたいな。ジム戦でのバトル、なかなかのフレーバーだった。それが旅を通じて、仲間を増やしたことで、更に濃厚に熟成されていると思うんだ。是非とも進化したヤヅキの味を見せてよ!!」
なんか長ったらしく語られた・・・。
よくこんなセリフがスラスラと出てくるものだ。
ある意味感心した←
「・・・どうしてもやって欲しいって言うのなら、やらないことは・・・ない、けど。シューティーはどうなのさ。自分とバトルしたいと思うの?4体しかいないのにさ。」
「ああ・・・デントさんがそこまで言うヤヅキとバトルしてみたくなったよ。」
「・・・わあったよ。」
あ、何かデジャヴ・・・
「ミィ!!」
「ぐふッ」
このことだったのか・・・。
「だ、から・・・加減しろっての・・・」
再びシェイミのタックル喰らいました。
そしてお決まりのパターン
「・・・度々すみません」
「あはは、大丈夫だよ」
デントに受け止められました。
「シェイミ、加減というものを覚えようか。自分ならまだしも、他の人を怪我させたら嫌だから。な?」
「ミィ・・・」
どうやら反省しているようなので、頭を撫でてやった。
(・・・にしても、ヤヅキって男の子なのに軽いし柔らか・・・って、僕は何を考えているんだッ!!)
大急ぎで頭を振って考えを追い出すデントだった。
それを見ていたヤヅキは首をかしげていたとか。
「・・・で、ちょっと一回技見せて!」
バトルクラブから少し離れた広場。
そこで、バチュルとロトムの技を見ていた。
「えっと・・・バチュルが、エレキネット、エレキボール、虫食い、嫌な音・・・ロトムがエレキボール、怪しい光、祟り目、影分身、と。んで、フライゴンは龍の息吹、燕返し、ドラゴンクロー、守る・・・か。結構便利な技持ってるじゃないか。」
それをどう活かすか、だな。
ロトムは怪しい光と祟り目のコンボが行けるな。
で、バチュルは・・・もし相手が回復系の木の実を持たせていた時に使ってやれば・・・。
フライゴンは・・・よくわかんない。
うーん・・・龍の息吹で砂埃でも立たせて、それに隠れて攻撃を仕掛けるとか、できそう。
シェイミは、まあ普通にやってればいいのかな?
前とは違う状況だけど・・・。
前はスカイフォルムだった。
スピードが今のランドフォルムよりかなり高くなる。
それに、空中を使えることも結構な利点・・・
などと、考えているうちに結構な時間が立っていた。
「・・・すまん。大体の戦い方は考えたから。頑張ってみようか。」
3体をボールに戻し、途中アイスの売店などに寄り道しながら戻った。
・・・アイスを皆の分買って。
シューティーにも。
バトルクラブに戻ると、勝負がついていた。
サトシの落ち込みようからして、負けたっぽいなあ。
「・・・ん。」
「え?」
いつもより元気がないサトシにさっき買ったアイスを差し出す。
「アイス。それ食って、次は頑張れ。」
「サンキュー!!」
アイスをピカチュウにも手渡して、くるっとシューティーの方を向いた。
「ん。やる」
「あ、ああ」
「アイリス、デント。んで、キバゴにも。」
このアイス、意外とうまいな・・・。
また後で買おっと。
ポケモンたちの回復をするというシューティーに合わせ、こちらも最後の作戦を考えることにした。
「・・・なあ、シェイミって本気でジャンプすると、どんぐらい飛べる?」
こう言うことも知っておいたほうがいいかもね。
「ミィ!!」
普通にとんでもかなりの高さまで飛べていた。
助走をつけると・・・さらに。
「ぅわお」
空中でバランスを崩したらしいシェイミがバタバタし始めた。
住まいこと落下地点に立ち、キャッチした。
「大丈夫?」
「ミィ!!」
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