#熱



2 最後の続き




「は〜・・・」
ヤヅキです。
今、何してるかと言いますと・・・・

川に落ちた影響で熱出しましたw

で、あの3人に「「「寝てろ!!」」」って言われて
今に至るわけです。

そして3人はどっか行った。

「ここは寝てましょうか・・・」
早いとこ熱下げないと。
少し頭痛がするし。

悪化する前に寝ておこう。
布団を頭からかぶるヤヅキだった。



ガチャ
「「「「「「・・・」」」」」」
静かに部屋に入ってきた3人と3匹。
彼らはゆっくり部屋を見渡すと、ささっと入室してドアをゆっくり閉めた。

そして、布団がなだらかな曲線を描いているのを見た3人はそっと布団をめくった。

「zzz・・・」
ぐっすり眠っているヤヅキ。

「・・・やっぱこうして見ると、女の子だわ」
「うん・・・w」
「何かいつもと違う。」

布団を肩あたりまでかけ、小声で話し合いをはじめるデント達。
「ひとまず・・・ヤヅキにはちょっと悪いんだけど、起こして、お粥でも食べさせなきゃ。」
「そうね。体が冷えたことも原因だと思うから、しっかり温めて」
「あとは安静に!だな」
「ピカ」
「ミィ」

「私、ヤヅキ起こすわ」
「じゃあ僕は火を借りてお粥を作ってくるよ。」
「俺は・・・シェイミ達とヤヅキの様子見るよ」

このように、各自、行動を始めるのだった。


「幸せそうに寝てるわね;」
早速起こすことを少しためらい始めたアイリス。

「ぅ〜・・・えーい、起こしちゃえ!」
とうとう吹っ切れて起こし始めるアイリス。

「ヤヅキ、起きれる??」
「・・・んぅ・・・?アイリス?」
「よかった。気分は?」
「・・・まあま、ぁ」
すごく眠そうに目元をこすりながら体を起こすヤヅキ。

「今、デントがお粥作ってきてるれてるから。それまでに熱はかろ」
「わかった・・・」
眠いせいか、熱で辛いのか、いつもよりボケっとしているヤヅキ。
※寝起き弱い+風邪が原因

体温計を口にくわえたヤヅキがグラッと揺れた。
それに驚いたアイリスだったが、自分の方に倒れてきたのでひとまず受け止めた。

「だ、大丈夫!?」
「・・・ああ。大丈夫・・・。」



「・・・アイリスっていい匂いするね」
「へ?そ、そうかしら」
「うん・・・なんだろ。何か懐かしい」

室内が静かだと思ったら、サトシがいないくなっていた。
どこ行ったんだろう・・・?
デントのとこ行ったのかな?

「アイリス・・・ごめん、少しだけ、少しだけこのままでいい?」
「別にいいわよ」
「さんきゅ」
ヤヅキにしては珍しいかも、と思いながらも許諾した。

それから少し経ったら、デント達が戻ってきた。
「ヤヅキ、食べられるかい?」
「だいじょーぶだいじょーぶ」
「アイリス、熱は?」
「さっき計ったら・・・39度だって;」

「・・・ひとまず、食べようか」
「ああ、わざわざサンキューな、皆。迷惑かけてごめん」
「いいから。はい、口あけて」
「・・・え?」

デントが差し出してきたスプーンに思わず動きを止めるヤヅキ。
「えッ、いや、じ、自分で食べるから!」
やっと眠気から解放され、意識がしっかりしてきた。
そのおかげでデントが何をしようとしてるのかはっきりわかった。

「ほら」
アイリスはまたも隣でニヤニヤしてた。
・・・最近、アイリスよくニヤニヤしてるけど、どうしたんだろ。

「ッ・・・いいから!自分で食べるって・・・アイリス!?サトシ!?」
気がついたら両隣にサトシとアイリス。
がっちり手を固定されている。

「いいから、おとなしく食べさせてもらいなさい?」
「そうだぜー。早く風邪直して出発しよう!」
「・・・わかったけど、自分で食べるっつってんだろ」

「つべこべ言わずに食べる!!」
「んぐッ」
無理やりスプーンが口の中に入ってきた。

「・・・お、うめえ」
「それは良かったけど・・・とにかく、食べて寝る!」
「・・・はいはい」

こうなったら、さっさと食って寝るか。
この2人は食べ終わるまで離してくれなさそうだし。

デントによって運ばれる粥をゆっくり食べていくヤヅキだった。





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