in暗殺教室を考えていた時のネタ








「レイ」

「何だ」

「今日はなんの日かわかるか?」

放課後
テスト用紙を運ぶのを手伝わされている俺はリヴァイにそんな話を振られた
なんの事だ

「耳かき」

「!?」

そうだった、こいつ、掃除関連で何故か耳かきにも手を出し始めたんだった
耳かき苦手なんだが

「そう怖がるな
前みてぇに俺がしてやるから」

「お前……鼓膜破られるんじゃないかとヒヤヒヤしてんだからな俺は……」

「聞こえが良くなるんじゃなかったか」

「……そうだけど」

俺は耳が良い
多分、一般人の数倍以上
ある意味、耳も一つの武器だ

リヴァイの馬鹿力を知っているから、怖いんだなこれが
オマケに元から敏感だし
正直、耳かきは苦手でしかない

「おやおや、喧嘩ですか?」

「喧嘩じゃない
喧嘩じゃないから」

「後は頼んだ
レイ、帰って耳かきするぞ」

「遠慮する
仕事を途中放棄するな」

「掃除を怠る気か」

「この潔癖」

段々まずい空気になってきてタコが右往左往しているが、そんなの知ったことではない
とりあえず職員室に入ってテストを置く
後ろから来たリヴァイに捕まえられそうになるが、なんとか逃げる

「ちょっと、なにしてんの」

「逃げてる」

「追ってる」

「それは見ればわかるわよ!」

イリーナを盾にしてリヴァイを避ける
チビっつったらリヴァイがキレた

「てめぇ……!!」

「やべ」

米神に血管が浮かび上がってる
こうなったら逃げるに限る

開いていた窓から飛び出すと、運動場を走る
後ろから凄い剣幕のリヴァイが追ってきている
これ捕まったら縛り上げられそう

「てめぇ待てクソガキ!!」

「ガキいうな!!」

「立派な中坊だろうが!!!」

「三十路!!!」

「まだ25だ!!!」

「な、何だアレ」

「ちょっ……リヴァイ先生怖すぎじゃない?
レイ何言ったの」

恐ろしい悪人顔のリヴァイが追い着いて蹴りを繰り出してくる
が、しゃがむ事でなんとかかわした
上からかかと落としが降ってくる
バク転でかわすが、それが地面にめり込んでいるのに焦った

リヴァイが、本気だ

「ちょっ、落ち着けリヴァイ……!!」

「あ?俺は始終冷静だろうが」

「だったらなんで抉れる……!?」

三十路は言いすぎたか
今更後悔しても遅い
残された選択肢は2つ

1つはリヴァイとやりあって沈める
もう一つは降参する

やりあって勝てるのか?
まず助かる確率が低い

却下


「………」

「降参か?」

「骨でも折られたら困る」

「今日はサービスしてやるよ
楽しみだな」

「………まじで鼓膜破るなよお前
本当に怖いっての」

「チビって言われたのムカついたし破ってやろうか」

「お前が言うと本気に聞こえるからやめてくれ」

「ついでに三十路っつったな」

「おいやめろ」


「ねぇ渚君
あの人たちなんで揉めてるの?」

「僕もわからないけど……
鼓膜破るなよーとか、怖いってレイ君が言ってたよ」

傍観していたカルマが渚に声をかける
答えを聞いて、ニヤリと笑った

「レイが怖がる事ねぇ」

あ、余計な情報与えたかも
何かを企みだしたカルマを見て、渚は心の中でレイに謝罪した





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