女体黄瀬、男子更衣室で着替える。(高黄)
「最近ちょっと太っちゃってぇ」
「やっだー。甘いもの控えた方がいいんじゃないの?」
「でもそれはそれでストレスっていうかー」
「わかるー。制限系ダイエットって結局長続きしないんだよねー」
「その分緑子はあれだけお汁粉飲んでるのにその体型とか羨ましいわぁ」
「誰が緑子だ!」
イライラを溜め込んでいた緑間は、とうとう限界など超えてバンッと勢いよくロッカーを閉めた。
「黙って聞いていればさっきからお前たちは何をしているのだよ」
「何って、決まってるだろ」
フッと笑った高尾は、今日一番の決め顔で言う。
「涼ちゃんが男子更衣室でも居心地が悪くないよう、女子更衣室の空気を作り出しているんだよ」
「きゃーさすが高尾っち、ハイスペック!」
高尾の腕に飛びついた黄瀬は、己の腹へと手を当てて「でもね」と続ける。
「太ったってのはホントなんスよ。思わず補正下着に手を出しちゃった」
「え、それ補正下着なの?ふつーに可愛いじゃん」
「でっしょー!」
キャッキャッとじゃれ合う二人を見ながら、緑間は思う。ここは間違いなく男子更衣室だというのに。
ーーーどうしてこっちがこんなにも居心地の悪い思いをしなければいけないのだろうか。


fin 2019/2/12

黄瀬、終始下着姿。
真っ裸でラジオ体操でも始めない限り、高尾さんは動揺しないと思っている。


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