冬
2011/04/19 22:50
(日記帳)
‥‥でもその悲しさは、私が何ものでもない、存在と非存在のあわいに頼りなく佇んでいるから、その半透明のぺらぺらのセロファンのような存在意義に裏打ちされているという、どうしようもないパラドックスを孕んでいる。
私の奥歯の底で神経がすくんでいる
私と母に通じることは、重たい雲がすごい速さで流れている時に『嵐が丘』を思い出すところ。
「時間の流れも ひどくおかしい。時間がばらばらになってしまって、ちっとも先へ進んで行かない。てんでばらばらでつながりのない無数の今が、今、今、今、今、と無茶苦茶に出てくるだけで、何の規則もまとまりもない。私の自分というものも時間といっしょで、瞬間ごとに消えてしまうだけで、今の自分と前の自分との間に何のつながりもない。…ずっと以前にあった本当の自分が遠くなり、見えなくなってしまう。」(離人症について、木村敏)
あと2週間で私はひとつ歳をとる。
・出がらしのブルーベリーティ
・背中の鳥肌と下着の触れ合う感覚
・喪服
・冬の午後の青白さ
・耐えかねて軋む右の足首
・160GBの夢想
・いとおしいからだ
・変質(おもに純潔が失われることについての)甚だしい嫌悪
・生まれついてのマイノリティは、マジョリティのなかでは窒息死する
・図書館信仰と“神のことば”という宗教心性
・“わたしだって あなたみたいに ないたりわらったり したい”
・血の通わぬ左足の指
← →
<