会長と危険なアレ6



「ひ…んぁ、あ、あっ、もう、」
「ん、挿れるぞ」

 我慢できずジークのそそり立ったものをケツで擦れば、ジークも我慢していたのか荒々しく尻尾を抜いて数度窪みに亀頭を擦り付けると、ゆっくりと挿入を開始する。あんなに大きなものが自分の中に入ることも、それを今は難なく受け入れていることも昔の俺は想像もしていなかっただろう。
 少しづつ中を圧迫される苦しさすら快感へと繋がってしまう。挿れられただけでイきそうになるのを堪えるように、両足を強くジークの腰に回した。

「ん、んぅ、…はっ、あぅ」
「顔を見せてくれ」

 向かい合う形で繋がったジークに顎をすくわれ視線が絡む。今更だが寝室ではないここは、照明が明るくてジークの顔がはっきりと見えるんだよな。興奮しきってギラギラと欲望を溜めた金の瞳に、逆に俺の全ても見られているのだとはっきり感じることが出来た。
 背筋が粟立って、内壁がペニスを締め付ける。それが合図だと言わんばかりにジークは俺の腰を掴むと大きく揺さぶって律動し始めた。
 中でジークのものが動く度に全てを持っていかれそうな感覚がたまらなくて、全身が震え反り返る。すぐに離れる体を押さえつけるように抱き込まれて、上手く快感の波を逃せず脳みそをぐちゃぐちゃとかき回されるような気持ちよさに耐え切れず嗚咽を零した。

「ひあぁっ、あああ、あっ、あぅ、んんっ」

 ジークはケツを両手で包み込んで双丘を割り開きながら俺を持ち上げては落とす。浮いた腰が重力に従って落ちる度にジークのペニスを根元まで飲み込んで、俺の最奥に亀頭がゴツゴツと当たる衝撃に思わず目を見開いた。

「やっ、あぁっ、これっ、やめ…ああっ、あ!」

 体を捩じって逃れようにも、ジークの上に座り込んで捕まった俺に逃げ場はない。反らせた体を捕まえるように肩口に緩く牙を突きたてられて、限界を迎えた俺は呆気なく果てた。

「あうっ、いっ、あ、んああ、あ…っ――っ!」

 精液が二人の間で零れて腹を濡らす。息つく間もなくジークの動きが早急になって、追うように俺の中で果てた。息を整えている口から見える牙が厭らしくて、舌を差し入れて舐めればそのまま深いキスを与えられる。

「んんぅ、っふぅ」

 口付けは深いまま、俺はジークの腰に回した足に力を加えて自分の方へと引き込んだ。ゆっくりと床に背が付いて密着度は更に高くなる。また昂ぶりだしたジークのものが俺の中で大きくうねった。
 誘うように中を締め付ければ、驚いたような視線が降ってくる。

「じ、…っく、もっかい」
「今日はしないのではなかったのか」
「…るせ、もうしてんじゃねえか」

 意地悪そうに笑みを浮かべるジークに、悔しくて足で腰を引き寄せると挿入を深くした。腰を動かして中のペニスを刺激すれば、油断していたジークが間抜けな呻き声を上げる。

「ぐ…っ」

 さっさと快楽を得たかった俺は、そのまま下で腰を揺らして刺激を求めはじめた。いつものペースを乱されたジークは、俺の動きに成すすべなく荒い息を繰り返すと肩口に顔を埋める。

「ゆ、ユー、リッ、ま、」
「ん、ぁっ、これ、きもちい…っ」
「っ、そ、そんなに締められると……っ、っっ!」

 ジークが何度か震えて声を押し殺す。おい、まさか、と股を強く閉じた瞬間、内壁にドロリとしたジークのものを感じた。まさか。

「お、前っ、先にイったな…!」
「ユーリが淫らに腰を振るのが悪い!」

 髪を掴んで引き剥がせば、半泣きのジークが責めるように俺を見下ろす。

「信じらんねぇ…早漏かよ…」

 俺の中途半端に昂ぶったままの熱はどうしてくれるんだ。
 苛立ち気味に吐き捨てれば、口をへの字に結んだジークが繋がったまま俺の足を掴んで持ち上げた。結合部分が向こうから丸見えになる体勢に、俺は慌てて身を捩る。

「凄いな、もうすっかり溢れて泡立っているぞ」
「ちょっ、やめ…っあ、や、あぁっあアぁあ…!」

 隠そうと伸ばす俺の手を逆に絡め取ったジークが、手を繋いだまま上から深く俺の中に押し込んでくる。今までと違う圧迫感に、俺は息が詰まって口をはくはくと動かした。

「あ…っ、は、ァ」
「奥まで全部感じるだろう?」

 そう言いながら抜いては押し込む律動を繰り返す。くの字になったまま押し込まれるせいか苦しさときつさとそこから感じる快感に生理的な涙が零れた。

「ひっ、じぃ、くっ…あっ、アあっ!あぐ、や…っ」

 ジークのものが半分ほど抜かれる度に俺の腰も一緒になって浮いては押し込まれて奥へとゴリゴリ当てられる。緩慢な動きなのに刺激が強くて、もう限界だ。

「やっあ、あぁっ、も、むり…あっ、ぅ、ん、んんんぅ〜〜!」

 辛い体勢のまま限界を迎えた俺のペニスは、そのまま弧を描いて俺の顔に欲望をぶちまける。熱いものがドロリとかかって不快感に顔をしかめると、ジークも眉を潜めて俺の最奥に性を吐き出した。
 いつもより深いところに流れ込む感覚に、腰がぶるりと震える。



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(C)siwasu 2012.03.21


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