ハロウィン2012



◆ジークとユーリ

ピグモ「トリック!」

アラモ「…オア」

アラモ「トリート!」

ジーク「…あぁ、今日はハロウィンか」

ユーリ「こっちの世界にもあるのか、ハロウィン。…にしてもお前等可愛い格好してるな畜生」

ピグモ「お化けなんだぞ!」

アラモ「兄さんがメイドさん達に無理言って作ってもらったんです…」

ジーク「ちょうど良かった、今から人間の孤児院に行く所だったから…ほれ」

ピグモ「クッキー!!」

アラモ「ありがとうございます(ペコリ)」

ユーリ「おい待て、まさかお前人間の子供にも配りに行く気か」

ジーク「毎年やってるが?」

ユーリ「道理でユイスが今日機嫌悪いと…」

ジーク「あ、ユ、ユーリにはその…」

ユーリ「ん?」

ジーク「夜のトリックオアトリートを頼「よしピグモアラモ、俺もつれてけ」…え、ユーリちょっ…」



◆ユイスとロジ

アラモ「トリック」

ユーリ「おあ」

ピグモ「トリートなんだぞ!」

ロジ「わぁ…オアの所のそのやる気のなさどうにかなんないの?」

ユーリ「うるせー。さっさとお菓子寄越せ」

ピグモ「じゃなきゃ悪戯するんだぞ!」

アラモ「すみませんすみません…っ」

ユイス「…ユーリ、あなたまで何やってんですか」

ユーリ「いいだろ別に。何か寄越せ。むしろ休暇を寄越せ」

ユイス「…はぁ。ロジも、あなたも揃いに揃って大の大人が」

ロジ「俺まだ17歳だもんねー!」

ユーリ「同じく。…てかお前ユイスにたかりにきたのかよ」

ロジ「いやぁ、むしろ悪戯しに」

ユイス「そこの棚に焼き菓子があるから好きなのとっていきなさい」

ピグモ「やったー!」

アラモ「ちょ、兄さん取り過ぎだってば!」

ロジ「え、何で用意してんの!?」

ユイス「あなたの行動なんてお見通しです」

ロジ「うぅ…」

ユーリ「…ロジ」

ロジ「ん?」

ユーリ「こないだ楓に教えてもらったんだけどな…(ごにょごにょ)」

ロジ「ふむふむ………ユイスちゃん」

ユイス「な、何ですか」

ロジ「トリックアンドトリート!お菓子も貰うし悪戯もしちゃうんだもんねー!」

ユイス「ちょ、ちょっと待ちなさい!ロジ…!!」

ユーリ「よし、次行こう」

ピグモ「あの二人何してんだ?」

アラモ「兄さん早く!早く出よう…っ!」



◆使用人さんたち

ユーリ「トリック」

アラモ「…オア」

ピグモ「トリート!俺様達にお菓子くれなきゃ悪戯するぞー!」

メイド「あらあら、まぁまぁ」

執事「ユーリ様まで…」

ユーリ「………」

ピグモ「お菓子!お菓子!」

メイド「あぁ、そうですねお菓子…そういえば明日の感謝祭で用意してたマルロの実が」

ピグモ「マルロ!!早く早くっ」

執事「…まぁ3個ぐらいならいいでしょう」

メイド「他の人たちには内緒ですよ?」

アラモ「あ、ありがとうございますっ!」

ユーリ「サンキュー。んで次どこ行くんだ?」

アラモ「兄さんの話だと警備員さん達の屯所に行って…」

ピグモ「裏門の奴らにも会いに行くんだぞ!」

ユーリ「まぁいいや。どうせなら庭園の奴らの所で晩飯も食おう」

ピグモ「帰らなくていいのか?」

ユーリ「いい。むしろ泊まりもあっちだ」

アラモ「あ、でも魔王様…」

ユーリ「あんな奴ほっとけ」

ピグモ「じゃあまずは屯所から回るんだぞ!」



◆そして夜

ジーク「ユーリが…!ユーリが帰ってこない…!!(泣)」



end.



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(C)siwasu 2012.03.21


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