あとがき


2012年に連載を開始してから7年目でようやく完結しました。
元々オチまでは考えていたのですが、多忙で更新が一年以上止まることもあり、読んでくれていた方は今頃首が長くなりすぎて大気圏に突入してるんじゃないかなと思うほどです。時間がかかってしまいすみませんでした。
それでもなんとか完結まで書こうと思えたのは、やはり拍手などで感想をもらっていたおかげです。
途中で「脳内では完結してるしいいかな」と思っていたこともあるので、本当に読んでいる人がいるという実感が大事なんだなと思いました。
そういった意味では定期的に感想をいただける私はとても恵まれているのだと思います。本当にありがとうございます。

振り返ってみると、年内完結を目標にしていたので、最後は少し駆け足気味だったような気もします。
本当なら会長と一星の変わっていく関係も深く掘り下げて書きたかったし、何故弟が二亜で兄が三亜なのかも書きたかったし、更に言えばこのあと会長とのイチャラブセックス書きたかったし、実は全然許してなくて庚をボコボコに殴ってパンツ一枚でグラウンド走らせるという話も書きたかったです。十瑠と会長と一星、三人でのデート編も書きたかったし両親にご挨拶編も書きたかった……。
でもいいんです、そういうのは完結してから番外編として書けばいいんです。書き上げた者が誰よりもえらいのです。…と、自分を励ましてます。
番外編はもちろんこれから合間を見て書こうと思うので、気になる人はまたもやのんびり待っていただけると嬉しいです。

後半戦の戎、そして庚と一星の間で起こった方言のすれ違い。連載するにあたって、これが真っ先に思い浮かびました。
ちなみに関西人である私もその昔、関東の友人が家に来た時「洗濯ものをなおしといて」と言うと相手が「分かった」と返事してからしばらくして、どこを直せばいいのか、裁縫道具はどこにあるのかと聞いてきたことがあります。
それが相手の反応やすれ違いの肉付けにとても役立ちました。
また、この作品の主人公である一星にはモデルがいます。勿論許可は得てます。十瑠の恋愛観に対しても、私の周りにいる所謂「恋と愛は違う派」の意見を参考にしました。
恋愛観に対する部分には連載時たくさん批判されました。信じられない、有り得ない、そんな子いない。
残念ながら少なからずいるんです。そういった独占欲や嫉妬の生まれない恋愛観を持つ人が。実際そういった人がいるということも頭を柔らかくして受け入れてくれたらな、と思います。

長いあとがきになってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。



師走


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(C)siwasu 2012.03.21


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