「え、えぇから、はよ出てって……」 いつもより凄みのない目は必死に明後日の方を向いている。声も細く弱々しくて、ずっと気丈に振る舞っていただけだと気付かされる。 学園の特色柄、何回か媚薬で理性が完全に飛んだ生徒を見たことがある。頭の中はセックスでいっぱいで、大体風紀に支えられながら馬鹿みたいに泣きじゃくっていた。考えてみればこいつだってそうなってもおかしくない。なのに、ここまで耐えるのはプライドなのか、それともトオルって男への――駄目だ、考えるのは止めよう。 もう今更好感度とか気にしても仕方ない。据え膳ってのは、食わなきゃ意味がないんだったよな。 「はっ、んな顔して出て行けなんてよく言えるな」 「あっあ、あ!?ちょ…っ」 「ここは、まだ足りねえって言ってるけど?」 「ひっ、や、あっ、あ!」 ひくついた尻穴に指を二本突っ込めば腰を浮かせて締め上げてくる。抜き差しを繰り返しながらさっき腹に撒き散らした一星のものをローション代わりに擦り付けた。前立腺を押し上げればびくびくと腰を揺らしている。 「う、うぅっ、う〜〜〜」 「ほっんと強情だな」 「ひ、あぁっ」 必死に枕を抱き込んで目を瞑っているのが気に食わなくて耳に舌を差し入れると、大きく口を開いたのですぐに俺の唇で塞いで舌を突っ込む。どろどろに溶けた中は熱くて溢れ出る唾液は飲み込めず口の端を伝う。 さっきみたいに抵抗する気力はもうないのだろう、唇を離すとぐったりとシーツに身体を預けて荒い息を吐きながらトロ顔を晒している。くそ、想像してたのより100倍可愛いじゃねーか。 シャツをめくりあげると、立ち上がった乳首に吸い付く。 「あっ、んあ、ア、あぁぁッ!」 「こっちのが好きってか。そりゃ開発されてるよな」 「あッ、あか、あか、ンッ、あ、ひッ」 よほど気持ちいいのか身体を跳ねさせて涙を零す一星。綺麗なピンク色の乳首は女みたいに立ち上がって、トオルに散々弄られていることが分かる。 ムカつく。歯を立てれば、尻がきゅっと締まった。両腕で顔を隠しだすが、許さないとばかりに腋を舐めると涙で濡れた目をこちらに向けてくる。 「へ、へんた……ッ」 「どっちがだよ」 副会長の顔をしている時とも関西弁で小憎たらしい時とも違う、女みたいな顔をして全身感じまくってる一星はまるで別人のようだ。尻に突っ込んでる指の動きを激しくすれば勃起した一星のモノが揺れる。今にも限界を迎えそうに張り詰めてるそれを一瞥して俺は指を引き抜くと一星を見下ろした。 「ひッ、え、あ……」 「こっちのが好きなんだろ」 「うあっ、ちゃ、ちゃう…ッ」 そう言って乳首を指で弄りながら舌を這わせれば言葉とは反対に身体を震わせる。そして限界と言わんばかりに自分のモノに手を伸ばす一星を制して、俺は内腿をなで上げてケツ穴に指を這わせた。 「もう一回」 「へ……」 「もっかい、ヤらせて」 甘えるように小首を傾げると唇を舐めて、深く口付ける。お前意外と甘えられるのに弱いよな。抵抗は一切なく、それどころか絡みついてくる一星の舌に理性の限界が近いことが分かってまた大きくなっていた自分のモノをケツに押し当てた。 「いいか?」 「……ッ」 挿れてくださいと言いたそうな目を見せる一星だが、全てが終わった後少しでもこいつの拳が弱くなるよう震える唇から言葉が出てくるのを待つ。 「なぁ、いい?」 「聞、かんでも…ッ」 「またレイプ魔って言われたくねえからなぁ」 茶化すような口調で唇の端を持ち上げれば、一星はぎりり、と歯を食いしばって唇を震わせながら、小さく口を開いた。 「え、ええから……」 「何が?」 「挿れて、ええから…」 「折角だから可愛く言ってみろよ」 「ッ」 やべ、言い過ぎたか? 顔を赤くさせる一星に、調子に乗りすぎたかと腰を引く。けれどそれは一星のしがみついてきた足に阻まれて、ついでに押し当てていた陰茎まで握り込まれる。 潰されるかと思って一瞬血の気が引くが、陰茎を握り込んだ手をそのまま自分の尻に誘導した一星は、真っ赤な顔に涙を滲ませて言った。 「お、おれのけつまんこに、おまえのちんちん、つっこんで…ッ」 「て、ッめ!」 その顔でんなこと言われて突っ込まない奴はいねえよ! [ ←back|title|next→ ] >> index (C)siwasu 2012.03.21 |